「自転車で世界はもっと楽しくなる。」
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ポートダグラス(オーストラリア/クイーンズランド州)にて2022年に初めて開催された「ポートダグラス・グランフォンド・フェスティバル」。
メインとなるロングライドイベント「ポートダグラス・グランフォンド」の100kmコースに参加してきました。世界遺産の熱帯雨林と珊瑚礁の海を駆け抜けた、絶景の楽園ライドのレポート(前編)をお届けします。
(後編は6/4公開予定です)
2022年9月に開催された本大会は、ほぼコロナ禍前と変わらない体制で行われました。大会前日・当日の検温やワクチン接種証明も特になく、本番もノーマスクで走行OK。青空の下、新鮮な空気を思い切り吸いながら存分に楽しめる大会となりました。
オーストラリアは2020年〜2021年にコロナウイルス感染症対策による厳しいロックダウン政策を各地で断続的に行い、州間での移動禁止・国境閉鎖政策を取りました。この間は各種自転車イベントも中止されましたが、2022年1月には国境も開き、再び日本からの入国も可能となりました。2022年3月以降、日常生活においてマスクの着用義務もなく、各種文化・スポーツイベントもほぼコロナ前と同様に開催されています。
ポートダグラス・グランフォンドへの旅の玄関口はクイーンズランド州ケアンズです。
日本からケアンズへは東京・関西の両方面からジェットスターを中心に7時間半程度の直行便があります。
成田空港、関西国際空港からケアンズへの直行便が発着。航空券とホテルがセットになったお得なダイナミックパッケージや、ジェットスター担当者が厳選したパッケージツアーもあります。
▼ジェットスター航空 『飛べ飛べオーストラリア!』キャンペーンサイト
https://www.jetstar.com/jp/ja/fly-australia
2023年6月28日から、毎日1便・週7便、東京羽田〜ケアンズ間の運航が予定されています。
運行予定:
VA78便: 羽田(21時45分)発~ケアンズ(翌06時15分)着、毎日1便
VA77便: ケアンズ(13時15分)発~羽田(20時00分)着、毎日1便
「金曜の仕事後にそのまま空港へ直行し、夜便に乗って翌朝はケアンズ!」なんて弾丸の週末プランも可能に。東京からケアンズがグッと身近になりますね。
クイーンズランド州は日本との時差が「日本時間+1時間」と少ないため、時差ボケに悩むこともほぼなし。短い滞在期間でもすぐに体を慣らせ、スポーツをするにはピッタリです。
・2022年9月9日(金)〜11日(日)
・メインイベント「ポートダグラス・グランフォンド」は9月11日(日)開催
※3コース(48km・100km・138km)より選択可 (参加人数実績:906名)
・100kmコースはポートダグラスをスタートし、50km地点のパームコーブで折り返し
・2023年9月8日(金)〜10日(日)
・メインイベント「ポートダグラス・グランフォンド」は9月10日(日)開催予定
※コースの選択肢が4種類に変更予定(48km・60km・100km・136km)
大会のメイン会場はポートダグラスのクリスタルブルック・スーパーヨット・マリーナ。ケアンズ中心部から北へ約66kmの地点にあります。
ウッドデッキからはたくさんのヨットが望め、会場にはリゾート感が溢れています。
マリーナ内の大会本部でチェックイン。バイクタグやヘルメット用のステッカーを受け取ります。普段は紙の封筒に入れて渡されることの多いオーストラリアの自転車大会ですが、本大会のバイクキットは大会ロゴ入りの布製ナップザック入り。これだけでも十分に素敵なお土産ですね!
本部でのチェックイン以外にも、一日を通して前日イベントが多数開催されます。
マリーナのウッドデッキでは「サイクルエキスポ」が開催中。マーキー(テント)で大会公式ジャージやボトルなどのグッズ購入はもちろん、大会に備えタイヤや補給食などの買い足しも可能です。
「ケアンズポスト・クリテリウム」、「ヘミングウェイ・ブリューワリー・スプリント」などの市民レースも開催。健脚なローカルライダーたちの接戦に、応援する側も併設されたブリューワリーのクラフトビールを片手に大いに盛り上がりました。
キッズも参加できる1周2kmのファンライド「チューチューズ・フリーファミリーライド」では家族総出の仮装も多数見られ、和やかな雰囲気に。
他にもBMXのエキジビションが行われるなど、翌日の大会参加ライダーはもちろん、同伴家族も含め、乗る人も乗らない人も皆が楽しめるようになっています。
2023年大会では前日イベントとして新しくMTBレース(40km)も開催予定。いっそう盛り上がりそうです。
大会はポートダグラスのメイン会場から朝6時半にスタート。走行距離ごとの集団に別れ、順次出発していきます。 ファンライドイベントにしては早朝のスタートに思われるかもしれませんが、オーストラリアのサイクリストたちの朝はとにかく早いのです。
普段から朝5時〜6時台に集合して30kmほどのグループライドを行い、カフェでコーヒーを飲んだら出勤あるいは週末なら家族との時間を過ごす、というのが彼らのスタイル。6時半スタートは普段通りなんですね。
自転車イベントは多くのボランティアスタッフのサポート無くしては成り立ちません。エイドステーションや分岐点などのスタッフはもちろん、特にケアンズらしいのは地元のオートバイグループ、その名も「コーラル・コースト・ライダーズ」による先導サポートです。
普段はオートバイでグレートバリアリーフの走行を楽しんでいる彼らですが、トライアスロンの大会や自転車イベントの際はこうしてボランティアとして出動するそうです。沿道でも常に笑顔で頼もしくサポートしてくれました。
このイベントコースの最大の魅力はケアンズの2大世界遺産「グレートバリアリーフ」と「クイーンズランドの湿潤熱帯地域 」(世界最古の熱帯雨林)を走れるということ。それもなんと、大会参加者のためだけに道路を封鎖するのでまさにサイクリストにとってはパラダイス!
ジャングルのような熱帯雨林の小道、広大なサトウキビ畑、椰子の木が立ち並ぶ海岸沿いといった絶景の連続。世界遺産の中、自転車で風を切りながら走る爽快感は、なかなか他の大会では味わえない贅沢な体験です。
100kmコースのエイドステーションは全部で4カ所(31km・51km・70km・81km)。 日本のイベントではエイドステーションごとに「ご当地グルメ」の提供が主流になりつつありますが、オーストラリアのエイドステーションはとてもシンプル。水や補給ジェル、市販のグミやクッキー、バナナがほとんどです。
グルメを期待して行くと拍子抜けしてしまうかもしれませんが、オーストラリアでは「走ること」そのものに主眼を置いているからなのでしょう。
エイドステーションが置かれた地点はどこも絶景スポットばかり。
31km地点の「レックス・ルックアウト」はグレート・バリア・リーフの海を一望できる高台の展望スポット。
100kmコースの折り返し地点のパームコーブでは、ゲートを抜けた先に、マクドナルドとライフセービングクラブのコラボによるバーガー(有料)の提供もありました。ライフセーバーたちが海でトレーニングする様子を眺めながらバーガー片手にビーチで一息着く。日本のライドではなかなか味わえない光景です。
終盤81km地点のエイドステーション「タラ・ビーチ・ネイチャー・リザーブ」には椰子の木がズラッと並び、熱帯性エリアらしい一枚を記念撮影できます。
また、エイドステーションには無料のメカニックもあります。急なメカトラブルがあっても対応してくれるので安心ですね。
(後編は6/4公開予定です)
オーストラリア/クイーンズランド州ブリスベン 在住。
2011年、社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
世界各地での自転車旅のレポートを雑誌『Cycle Sports』に寄稿。2017年には自転車ツーリズム探究のためオーストラリアへ留学。『Cycle Sports.jp』にて連載「G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより」を1年間執筆。帰国後は英教材編集者の傍ら自転車NPOでイベント通訳やMCも担当。2022年4月ブリスベンへ移住。自転車旅Webサイト『TABIRIN』、ライブ配信番組『Ayakaの見えるラジオfromオーストラリア』(おむすびチャンネル)でオーストラリアの自転車情報や文化を発信中。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」
Twitter https://twitter.com/aya_p_BNE (ユーザーネーム aya_p @aya_p_BNE)
Instagram https://www.instagram.com/aya_p_14/
ブログ http://gdaybabyccino-ayaka.com/
おむすびチャンネル Ayakaの見えるラジオfromオーストラリア
https://note.com/omusubi_fjc/n/nd7e6d27c81f1
「自転車で世界はもっと楽しくなる」をモットーに、
自転車を通して世界中の人と人、
街と街とをつなげていくことのできる、
そんな橋渡しのような存在になれることを
目指しています。
シェアバイクからファンライドイベントまで、
初心者からサイクリストまで、
自転車と関わるすべて人が
より豊かな気持ちになれるよう、
より実りある生活が送れるよう
できる限りお手伝いしたいと考えています。
「自転車で世界がずっと楽しくなった」
ひとりでも多くの方にそう思っていただけるように、
わたしたちは走りつづけます。
USA / Honolulu | 2023.9.24 Sun
ホノルルで開催される約2000人のライダーが参加するハワイ最大のサイクリングイベント。 カピオラニ・パークをスタートし、クアロアの先にあるスワンジービーチ・パークを折り返す 100マイル(約160km)のファンライドコース。 もちろん初心者や子供たちが楽しめる25マイル(約40km)、50マイル(約80km)、75マイル(約120km)も充実(予定)。 マカプー・ルックアウト、カネオヘベイ・ドライブ、カメハメハ・ハイウェイなど、 圧巻と呼ぶにふさわしい青い空と海に包まれて走ることができるだけでなく、 ハワイの原風景とも呼べるワイマナロなど、楽園のギフトに出逢えるイベントです。
Global Rideが手掛けるオンライン・トークイベント「BIKE TALK」 ~ハワイ・HBL編~ を開催しました。 ライダーなら誰しも一度は走ってみたいハワイ最大の人気ライドイベント「Honolulu Century Ride」を主催するNPO団体「Hawaii Bicycling League(HBL)」。 エグゼクティブ・ディレクターであるトラヴィス・カウンセルさんと、ハワイのスポーツイベントに詳しいスポナビハワイのあべっちA-1をゲストにお迎えし、ハワイの素晴らしい景色や旅を彩る自転車の新しい楽しみ方、ライフワーク、ローカルライダーに人気のコースやカルチャーについてお話を伺いました。 トークのファシリテーターには、トライアスリートであり、ご自身も「Honolulu Century Ride」に何度も参加している、白戸太朗氏(スポーツナビゲーター/アスロニア代表)。ぜひ、ご覧ください。 ※2022年7月の記事のものです。 BIKE TALK 2022 第1回「ハワイ・HBL編」 提供:Run&Ride ハワイ・HBL編の映像はこちらからご覧いただけます
台湾は、かねてより自転車乗りにとってアツい場所だとご存知でしょうか?この小さな島には富士山より高い山がそびえ、ロングライドと同じくらいヒルクライムが人気のアクティビティ。 さらにロードバイクを一度でも買おうとした人なら誰もが知るバイクメーカー「GIANT」や「MERIDA」をはじめ、自転車メーカー群雄割拠。今回はその台湾に早くから魅せられ、台湾在住15年になる日本人ライダー安田さんから、ヒルクライムの魅力とサイクルライフの様子をご紹介いただきます。※この記事は2021年10月の記事の再掲載です。 目次 台湾ってサイクリストにとってどんなところ? 日本最西端の与那国島からほんの111km先にある、九州本土程度の大きさの島国、台湾。小さいながら国土中央には富士山と並ぶ3,000m級の山々が200以上あり、最大標高の玉山(ユイシャン)は富士山より高い3,952mを誇ります。 海抜0mから標高3200mを走破する壮絶なヒルクライムコースは世界中のライダーから注目されています。加えて、海沿い・川沿い・湖沿い・都市近郊などは風光明媚なサイクリングロードの整備も充実していて、日本から手軽に行ける「自転車天国」として人気です。 台湾での新型コロナの状況 早くから水際対策を徹底し、世界各国でコロナウィルスが猛威を振るう中でも、長い間国内感染を抑え込むことに成功していた台湾。 しかし、2021年5月に台北市を中心に各地へ広がる形で感染者数が上昇、一時新規感染者が800人にのぼる日も出ました。(台湾の人口は2,300万人なので、日本の人口比率だと4,500人程度の感染者数。) それまで入国者の隔離、 […]
アメリカ・ハワイ「ダニエル・K・イノウエ国際空港」の北側エリア、アイエアから、パールハーバー・バイクパスを走ってエワ・ヴィレッジ、カポレイ、コオリナに向かう片道14マイル(23km、往復47km)のライド。日本人が身近に感じる海外「ハワイ」から、ワイキキライド、カカアコライドに続き、ロコ(地元)ライダーのRodさんによる、観光客が知らない人気サイクリングコース「パールハーバー・バイクパス」を紹介します。 ※この記事は2021年9月の記事の再掲載です。 目次 コース紹介 アメリカ・ハワイ「ダニエル・K・イノウエ国際空港」の北側エリア、アイエアから、パールハーバー・バイクパスを走ってエワ・ヴィレッジ、カポレイ、コオリナに向かう片道14マイル(23km、往復47km)のライド。 Makule Riders 集合! 私は普段、顔馴染みの仲間と週末のアクティビティとしてサイクリングを楽しんでいます。一緒に連れ立って走る仲間とは、お互いを「Makule Rider(ハワイ語で「おやじ」の意)」と呼び合う間柄。そんな私たちお気に入りのコースをご紹介します。 まずはオアフ島南側のに位置する大きな湾、「パールハーバー」を臨むアイエア地区の公園、「ニール S. ブライスデル・パーク」に集合。この公園から本日のメインルート「パールハーバー・バイクパス」を走り始めます。 雰囲気のいい静かな公園はピクニックやランニング、ウォーキングを楽しむたくさんのロコに利用されています。そしてもちろんライダーにとっても、この公園はサイクリングのスタート地点になっています。 パールハーバー・バイクパスとは この公園を縦 […]
USA / NEW YORK | 2023.5.7 Sun
ニューヨーク・マンハッタンを4万人近いライダーが参加する地球最大級のファンライドイベント。 マンハッタンをスタートし、6番街からセントラルパークを通り、ブロンクス、クィーンズ、ブルックリンを巡り、 フェスティバル会場のスタティンアイランドへ。「5 BORO BIKE TOUR」と呼ばれるのはこのためです。 ニューヨークを思いっきり堪能できる約40マイル(64km)のコースは、 アップダウンも少なくエイドステーションも充実。 街乗り感覚で爽やかな5月のニューヨークを駆け抜けることのできる、大満足のイベントです。
海外になかなか行くことができない現在、日本人が身近に感じる海外「ハワイ」から、ロコ(地元)ライダーのRodさんに、観光地のメッカ、ワイキキの様子を自転車を通して紹介してもらいました。 ※この記事は2021年6月の記事の再掲載です。 目次 コース紹介 新しいお店も開き、長蛇の列の人気店も 観光客の交通は様変わり 美しいビーチへ到着 動物園も公園も開園中、ですが… ダイアモンドヘッドの定番絶景スポットも少し寂しげ ちょっと横道にそれて、おすすめサイクリングルートへ立ち寄り ワイキキを走って感じたこと ライダー紹介 コース紹介 ワイキキエリアに隣接するアラワイ運河の東からスタート。 西のワイキキビーチウォークからワイキキの中心街とダイアモンドヘッドを一周まわる8マイル(約13km)のライド。 新しいお店も開き、長蛇の列の人気店も 2020年春に始まったロックダウンではすべての観光業・小売業が休業しましたが、その後ロックダウン解除とともに徐々に営業を再開、10月からは観光客もハワイ旅行が可能に。現在はアメリカからの国内旅行者を迎え、賑わいが戻ってきています。 建物内ではマスク着用が必要ですが、街中はマスクをしないで歩くことも許可されています。店舗前にはオープンエアーのイートインスペースが設置され、のびのびと食事を楽しむ人の姿も。 早朝から人が並ぶ人気店もあれば、新たにオープンしたお店も出てきて、観光業が戻りつつあるのがわかります。 素朴な手作りアイスクリームとシャーベットが人気の老舗店「Henry’s Place」(日本人には高橋果実店という名前でおなじみ)の横には新しいケーキ […]
QUEENSLAND, AUSTRALIA
クィーンズランド州ブリスベンからゴールド・コーストまで、 100kmを走るオーストラリアでもっとも有名なファンライドイベント。 参加ライダーも4000人を超え、オージーにもロングライドファンにも愛されている。 スタート地点であるブリスベン・サウスバンクを出てすぐ、約16kmを走るバスレーンは、 普段バスだけが走っている高速道路を、1年で1日、この日だけ自転車専用道路にできることで人気も高い。 見渡す限りの牧草地帯や海岸沿いのサイクリングルートなど、アップダウンも少なく走りやすく、 陽気で親日的なオージーサイクリストたちに囲まれると、自然に笑顔になってしまう。 まさに、オーストラリアを体いっぱいに感じることのできるイベントです。
国内最大規模の国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の大会ディレクターを務める栗村さんが「Mele of Bicycling(メレ・オブ・バイシクリング)」に参加してくれました!栗村さんの参加レポートをお届けします。※現在イベントは終了しています。※この記事は2021年5月の記事の再掲載です。 栗村修さん参加レポート グローバルライドイベントさんが企画・運営する新しい形のオンラインイベント「Mele of Bicycling(メレ・オブ・バイシクリング)」に参加いたしました! こちらのオンラインライドイベント、毎年4月にハワイ・オアフ島のノースショアを走るリアルライドイベントの「ハレイワ・メトリック・センチュリーライド」がコロナ禍の影響で開催中止となったため、新たに形を変えての開催となった新様式のオンラインライドイベントなのです。 日本にいながらハワイを満喫できるということで、早速「Mele of Bicycling(メレ・オブ・バイシクリング)」の公式サイトを熟読してみました。 なるほど、これは新しい!普段自分が走っているエリア周辺のハワイを探し、走行ログと写真を送るだけで、オリジナルグッズがもらえるという、コロナ禍にはピッタリのシステムとなっています ということで、早速チャレンジしてみました。 今回私が選択したのは「ハーフメトリックセンチュリー(50km)」コース。 他にも、100km/200km/500kmと走りごたえのある距離を選択可能ですが、ツアー・オブ・ジャパン前ということもあるので、半日で走破できるコンパクトな距離を選んでみました。 そしてまずは地元周辺 […]