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2021.11.04 Global Ride NEWS

【オーストラリア】B2GCの公式アンバサダーのパラトライアスリートが東京2020パラリンピックに出場!競技の感想をインタビュー!

なにかと海外渡航にはハードルが高い現在ですが、海外では少しずつ大型自転車イベントの開催のニュースが聞こえてきています。
今回はグローバルライドでもおなじみ、オーストラリア・クイーンズランド州で開催された2021年ブリスベンtoゴールドコースト・サイクル・チャレンジの公式アンバサダー兼パラトライアスロン世界チャンピオン、ケイティ・ケリー(Katie Kelly)さんにインタビュー!

今年の東京2020パラリンピックにも出場された彼女。パラリンピックでの競技の様子や日本への印象等をお伺いしました。

目次



Katie Kelly(ケイティ・ケリー)選手について

オーストラリア、クイーンズランド州出身、パラトライアスロン選手
東京パラリンピック オーストラリア代表
リオデジャネイロパラリンピック金メダリスト
パラトライアスロン世界チャンピオン
2021年ブリスベンtoゴールドコースト・サイクル・チャレンジの公式アンバサダー




パラトライアスロンとは?

ケイティ選手が参加したのは視覚障がいクラス(PTVI)で、同性のガイド1名とともに、スイム 750m、自転車20km、ランニング 5km を競う。



東京2020パラリンピックを終えての心境

*以下のインタビューは2021年9月に行われました

(グローバルライド、以下GR)
ケイティさん、この度はインタビューの機会をいただき、大変光栄です。
東京2020パラリンピック、お疲れ様でした。6位入賞という結果でしたが、現在の心境をお聞かせください。

(Katie)
ありがとうございます!リオのパラリンピックでは同クラスで金メダルを獲得したので、今回の6位フィニッシュという結果は、私が望んでいたものではありません。競技に出場したアスリートが皆好調だったため、レースは厳しいものでした。ですが、自分の努力には非常に満足しています。

東京湾でのスイムは3位、自転車のパフォーマンスも良かったのですが、最後のランがいまひとつでしたね。

ライバルたちは以前に増して強く、より速くなっています。 本当に素晴らしいことで、パラリンピック全体でプロ意識が高まっているのも感じます。

全体として、東京パラリンピックでの経験はとてもポジティブなものでした。 日本人はファンタスティックな大会を開催するために力を尽くしてくれました。全てのアスリートは、日本とそのホスピタリティに大変感謝しています。



コロナ禍での東京2020パラリンピックへ向けてのトレーニングやハードルは?

(GR)
パラリンピックは1年延期され、本年の開催も直前まで危ぶまれるような状況でした。どのようにモチベーションを保たれましたか?

(Katie)
自分のチームやコーチのダン・アトキンス、そしてガイド(競技パートナー)のブリ・シルクのことを考えていました。私たちは一丸となって頑張ってきていたので、彼らのためにも東京に行きたかったんです。そして、自分の国を代表するということも、とても光栄なことです。東京で人生二度目のパラリンピックに参加できたことに、とても感謝しています。

(GR)
コロナウィルス禍により、昨年から現在にかけて、練習ひとつとっても色々な制限があったのではないでしょうか。
特にどのような部分で苦労されましたか、また、どのように対処されましたか?

(Katie)
コロナ禍での制限で我々のトレーニング・ルーティンにも影響がありましたが、チームも私も適応してきました。

世界中、熱心なサイクリストの皆さんは同じだと思うのですが、ロックダウンや行動規制で屋外で自転車に乗れなかったのにはまいりましたね。そこで、KickR(屋内用サイクルトレーナー)とZwift(アプリ)を利用していました。顔に風を感じて走れないので屋外のトレーニングと一緒とはいきませんが、トレーニングを続けることができました。トレーニングの制限が厳しかったというのはありますが、それより、家族や友人に会いたかったですし、日本を含めて海外旅行が恋しかったです!

(GR)
日頃はどのようなトレーニングをされていますか?

(Katie)
通常のトレーニング・ルーティンは週に約22時間で、5回のスイム、4回のライド、4回のランニング、2回のジムセッションで構成されています。



日本の印象や日本での思い出は?

(GR)
競技以外のことについても教えてください。
ケイティさんは今年と、2015年にも横浜でのワールドトライアスロン・パラシリーズに参加されています。横浜や日本の印象や、思い出深いことがあれば教えてください。

(Katie)
横浜でのレース(2015年5月)は、特別な思い出です。 私が参加した初めての国際パラトライアスロンレースで、ミシェリー・ジョーンズ(豪州トライアスロン選手、シドニーオリンピック銀メダリスト)をガイドとして優勝したからです。私は学校で日本語を習っていたので、日本文化を体験することや日本語の練習ができるのは、いつも楽しいんです。 日本の視覚障害トライアスリートであるAtsuko(円尾敦子さん)とも、とても親しくしているんですよ。 その最初のレース以降、私が参加するレースにはいつもAtsukoも参加しているんですが、彼女は本当に素晴らしいですね。

(GR)
今回の東京2020パラリンピックでは、残念ながら観光をしていただくことができませんが、日本でこれから行ってみたいところ、やってみたいことがあれば教えてください。

(Katie)
そうなんです。残念ながら今回は外出して日本を体験することができませんでしたが、何年にもわたって日本を体験できたのはとてもラッキーでした。2019年にはテストイベントのために東京に来て、その前に宮古島に泊まったんですが、すごく良かったです。 滞在中に台風がきたのにもなんだかワクワクしましたね。



今後の目標

(GR)
今後のご予定や目標を教えてください。

(Katie)
自身で設立したスポーツアクセス財団(Sport Access Foundation)にとても情熱を注いでいます。 財団は、障害を持つ若いオーストラリア人がスポーツに触れるための助成金を提供しています。 若い将来のパラリンピアンが目標を達成し、スポーツを競い、触れ合えるように支援したいと考えています。

この使命に共感いただける方には、以下よりご協力を募っています。
www.sportsaccessfoundation.org.au

それから、近い将来、家族を連れて日本にまた行きたいと思っています。



B2GC参加を心待ちにしている日本人ライダーに向けてのメッセージ

(GR)
最後に、本来であれば、今年ケイティさんがアンバサダーを務められるB2GCに多くの日本人に参加してほしいのですが、2021年大会は海外渡航にかかわる様々な制限の関係で、日本でのエントリーは受け付けできませんでした。
2022年以降、B2GCに参加したいと思っている日本のサイクリスト達に、メッセージをお願いします。

(Katie)
クイーンズランド州は美しく、ブリスベンやゴールドコーストの周辺には、数多くの素晴らしいサイクリングコースがあり、B2GCはその手始めとしてぴったりなイベントです。
B2GCは、自転車ライドを奨励するだけでなく、皆で自転車に乗ること を1日中楽しむための素晴らしい方法でもあります。2022年は、日本の皆さんにもご参加いただけることを願っています。

ゴールドコーストでのサイクリングは最高です。カランビン*1、スプリングブルック*2、ナランサイクルクリテリウム*3、そしてラナウェイベ*イ4周辺を、タンデムバイク(二人乗り自転車)でトレーニングしているんですよ。

*1 カランビン…ゴールドコーストの南20km、野鳥園やコアラと触れあえる「ワイルドライフ自然保護園」で有名
*2 スプリングブルック・・・国立公園。ハイキングコースやキャンプ場、熱帯雨林、天然橋、滝等が広大な敷地内に点在。
*3 ナランサイクルクリテリウム・・・ベロドロームを有するゴールドコーストサイクルセンターにあるクリテリウム。
*4 ラナウィエベイ・・・B2GCのコース上に位置する、サーファーズパラダイス北の美しい水路が印象的な高級住宅地。

(GR)
楽しそうですね!本当に、早く状況が落ち着いて、日本からB2GCに参加できればと思います。
お忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。
B2GCの成功と、これからのますますのご活躍をお祈りしています。


※2022年のブリスベンtoゴールドコーストサイクリングチャレンジ(B2CG)は10月ごろ開催予定。大会概要や日本人受付の情報などは確定次第公式サイトにてご案内を予定しています。


YouTuberけんたさんのB2GC参加体験記もあわせてどうぞ

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