CULTURE

TRIP&TRAVEL CULTURE EVENT
Travis Counsell氏インタビュー
誰もが自転車ライフを楽しめるハワイへ

9月の最終日曜にあたる29日。今年で41回目を迎えた「ホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)」が終了しました。 GR編集部スタッフがたくさんの参加ライダーと言葉を交わした中で、数名の方から頂戴した質問がこちら。「こんな最高なライドイベントは、そもそもどのような団体が主催しているのか?」 ということで、本大会を主催する団体・Hawaii Bicycling Leagueのエグゼクティブディレクターを務め、自身も自転車を愛してやまないトラヴィス・カウンセル(Travis Counsell)氏に、インタビューを行いました。最後に参加者の方へのメッセージも頂戴しましたのでどうぞご覧ください。 _Global Ride編集部(以下GR)大会概要を改めて。 _Travis氏(以下敬称略、Travis)本大会はハワイで最大規模のロングライドイベントです。1981年に初開催し、41 年にわたる歴史があります。イベントの主催は私たち「Hawaii Bicycling League(以下HBL)」で、非営利団体です。2003年より日本での受付を開設し、HCR ジャパンオフィスであるHM-Aと協力し、大会を運営しています。主要なスポンサーにJALが入っているので日本からの参加ライダーも多いです*1。 *注1_ホノルルセンチュリーライドと日本の深い関係は別記事でお届けします。お楽しみに! _GR  HBLの活動理念は? _Travis 「Share the Road (道路の共有)」。 Health、Recreation、Transportの3つをキーワードに、ホノルル及びハワイが自転車と歩行者に […]

#Honolulu #biki #HCR
CULTURE
CYCLE MUSIC⑬
Livingston Taylor
「Don’t Let Me Lose This Dream」

自転車と音楽にまつわるちょっとしたエッセイを毎回お届けしている連載コラム「CYCLE MUSIC」。今回紹介するのは、優しく心安らぐハートウォームな歌声と味わい深いギターが印象的な、フォーク系シンガー・ソングライターLivingston Taylorによる1996年作、その名も『Bicycle』です。 通称“Liv”ことLivingston Taylorは、James Taylorを始めKate TaylorやAlex Taylorも名高い音楽一家五兄弟の三男で、1970年に発表したセルフ・タイトルのファースト・アルバム以来、コンスタントに作品を発表していますが、1989年からは名門バークリー音楽大学の教授としても知られていますね。といっても彼の奏でる音楽は、どちらかと言うとアカデミックというよりは素朴な佇まいで、キャリアを通して“心暖まる”という形容が最も似合い、好感を抱かずにいられません。 そんな彼が長年のコラボレイターScott Petitoのプロデュースで1996年に発表した『Bicycle』は、矢吹申彦が手がけたアルバム・カヴァーの中心にも空に浮かんだ自転車があしらわれ、サイクリング愛好家ならずとも心惹かれるはずですが、そのタイトル・チューンもとても素晴らしい曲なので、このコラムがスタートした当初から、いつか推薦したいと考えていました。 さらに、僕が提唱したFree Soulムーヴメントが全盛期を迎えていた1996年当時、その曲の次に収録されていたのが、紛れもない「Don’t Let Me Lose This Dream」だったことに、僕は大感激してしまっ […]

#SUBURBIA #Bicycle
CULTURE
輪行プロフェッショナルがお届けする
輪行ガイド(国内編 #02)

こんにちは、温玉ねぎとろです。輪行ガイド(国内編 #01)に続き、本記事では主にバスを利用する際の注意点と宿泊施設について解説します。*2024年8月現時点での調べ 目次 2. 国内輪行のルールと状況 2-6 バス(高速バス・空港連絡バス) 2-7 バス(路線バス) 2-8 飛行機3. 輪行の受け入れ態勢/宿泊施設4. まとめ 2-6 大型バス(高速バス/空港リムジンバス/共同運行バス) 高速バス<専用の輪行袋の使用規定>・輪行袋に収納している・混雑時は使用できない可能性がある 基本的には電車と同じ場合が多いです。輪行袋に収納しているということを条件に許可をしている場合もありますので、使用される予定のバス会社の規定を確認しましょう。 <バスでの輪行について>現在の日本国内ではバスで輪行する長距離移動は少し難しい状況にあります。というのも、以前までは数社の高速バス会社で輪行の受け入れを行っていたのですが、現在はサービスが終了している場合が多いです。そのため、バスで輪行する場合はしっかりと該当路線の規定を確認し、必要であればバス会社に電話をして確認をしましょう。2024年現在、高速バス・都市間バスなどの長距離移動をするバスでは輪行を受け付けていない場合が多いです。 また、規定としては以下のような場合が多いです。 ・輪行袋に収納している・混雑時は使用できない可能性がある バスの場合はトランクルームのサイズに限りがあるので、なるべくコンパクトに収まるように工夫をしましょう。基本的にはトランクがあるバスの一部で輪行可能な場合があるという認識です。都市間バスに関しては、鉄道在来線が衰退もし […]

#Rinko #Bus #Airplane
CULTURE
輪行プロフェッショナルがお届けする
輪行ガイド(国内編 #01)

こんにちは、温玉ねぎとろです。 今回は国内で自転車旅行やイベント参加する際には避けては通れない国内輪行について、国内外を自転車で旅した経験を基に簡単にご紹介したいと思います。自転車は飛行機や電車、フェリーなど様々な乗り物と組み合わせて移動することができる自由度の高い乗り物です。上手く交通機関と組み合わせることで、ちょっと遠いと感じていた地方のイベントにも足を運んでみましょう!*2024年8月現時点での調べ 目次 1. 輪行の歴史と文化2. 国内輪行のルールと状況 2-1 JR 2-2 新幹線 2-3 私鉄各社 2-4 サイクルトレイン 2-5 フェリー・渡船 現在の日本国内では自転車と共に移動する「輪行」が可能です。在来線、新幹線、一部バス、飛行機、フェリーなど多くの交通機関では自転車の両輪を外して「輪行袋」という専用のケースにいれることで交通機関に自転車を持ち込むことができます。ちなみに、海外では電車やバスにはそのまま持ち込めることが多く、輪行袋を珍しがられることも少なくありません。 1 輪行の歴史と文化 そもそも「輪行」は競輪選手が競技場まで移動するための手段として登場しました。その後、日本サイクリング協会と国鉄との交渉によって1970年代に自転車を分解して袋にいれることを前提として、一般のサイクリストの乗車も許可されました。これが現在の輪行文化の発端になります。海外では輪行袋を使用する文化はなく、路線や国にもよりますが基本的には自転車を解体せずに持ち込むことができる場合が多いです。日本では先人たちの活動の積み重ねが輪行という形となり、私たちが交通機関と自転車を組み合わせて […]

#Japan #Rinko #Ferry
CULTURE
CYCLE FASHION②
ニューヨーカーはサイクリングウエアをどこで買う?

※TOP写真/FIVE BORO BIKE TOUR2024 パケットピックアップ会場にて、シックなカラーリングにセンスが光る着こなしのスタッフ ニューヨークでは、コロナで公共交通機関やタクシー、ウーバーを避ける人が増えた時、自転車はより安全という認識が広まった。当時、自転車を買う人が急に増えたため、在庫がなくて自転車が買えないという事態にすらなった。上がり続ける地下鉄・バス代に辟易して、通勤などの移動手段に自転車を使い始める人も増えている。シェアサイクルのシティバイクのステーションがマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ジャージーシティーで750ヶ所に増えたことも、自転車愛好家たちの背中を押している。 そんなニューヨークで、サイクリストたちはどこでウエアやアクセサリーを買い求めているのだろうか。 平日は自転車通勤し、週末は健康のためにサイクリングしているニューヨーク在住のジョンさんのお勧めは、2016年にソーホーにオープンしたラファだ。彼は、2005年にラファがニューヨークで初めてトランクショーをした時からのファン。確かに、ニューヨークでサイクリングウエアが最も揃っている店はラファだろう。 店内にはカフェとコミュニティーテーブル、店の奥には中庭があり、サイクリストたちのコミュニティーになっていることが感じられる。 この夏の売れ筋は、身頃部分にメッシュを使って通気性をよくした「プロチーム」のジャージー(200ドル)。メイン素材は100%リサイクルポリエステルだ。 ボトムは「プロチーム」のビブショーツ(295ドル)が、サポートが良いことで人気。女性もこれを選ぶ人が少なくない。 […]

#New York #Gear
CULTURE
河瀬大作の Riding Journey (8/8更新)

フリーTVプロデューサーでGlobal Rideコミュニケーションディレクターの河瀬大作が、さまざまな自転車好きを招いて、自転車で旅をする魅力をお伝えする番組です。 SpotifyチャンネルはこちらApple Podcastチャンネルはこちら 第1回 『丸山果恋さんと一緒に行ったNYの旅ライドと、世界で一番気持ちいいハワイの風』(2024.8.8) ゲスト:丸山果恋さん(スポーツMC) 丸山果恋大阪府出身。2013年に大学入学と同時に上京。2016年東洋大学準ミスグランプリをキッカケに芸能活動を開始。バラエティ番組からラジオアシスタント、DJ、和太鼓ユニットでの活動後フリーに転身。現在「渋谷のラジオ『渋谷自転車部』」でアシスタントを務めながら、「LiveRun」というランナー向けアプリでトレーナーとしてランナーのサポートをしている。自身は2023年の東京マラソンでサブ4達成。ロードバイクや登山、トライアスロンにも取り組んでいる。「Runtrip」「FRAME Channel」などのYoutubeにも出演中。健康的な人生にするためには、適度な運動が必要ということを考えており、あらゆる人に運動の大切さを伝えている。 https://www.instagram.com/karen_maruyama/ MC:Global Rideコミュニケーションディレクター 河瀬大作(TVプロデューサー) 1969年生まれ。93年、名古屋大学大学院文学研究科修了後、NHK入局、ディレクターとして『プロフェッショナル仕事の流儀』『NHKスペシャル』『クローズアップ現代』などを制作。プロデューサーとして […]

#Podcast
CULTURE
CYCLE MUSIC⑫
Kraftwerk
「Tour de France」

この連載がスタートした当初から、自転車と音楽についてのコラムなら、いつかここぞというタイミングで取り上げようと思っていたKraftwerkの「Tour de France」。FUJI ROCK FESTIVAL 2024でのライヴ・パフォーマンスが話題を呼んでいる今こそ、という感じでご紹介します。 1970年に結成されたドイツの電子音楽グループKraftwerkは、ジャケット・デザインやヴィジュアル・イメージも自ら手がける、その存在自体がコンセプチュアルな、いわゆるクラウトロック(ジャーマン・ロック)の代表格であり、テクノ・ポップの先駆者で、YMOはもちろん、イギリスのニュー・ウェイヴ勢(特に80年代にニュー・ロマンティックと呼ばれたエレ・ポップ〜シンセ・ポップ)に大きな影響を与えました。ロボットのように感情を感じさせない、無機的で禁欲的な謎めいた印象ですが、ファンキーなリズムとミュージック・コンクレートとポップ・ミュージックの融合で、「エレクトロニック・ダンス・ミュージックのビートルズ」なんて言われたりもしますね。特に注目すべきは、Afrika Bambaataaを始めとするヒップホップ〜エレクトロ・ファンクや、Juan AtkinsやDerrick Mayに象徴されるデトロイト・テクノといった、ブラック・ミュージックにも多大な影響を及ぼしていることです。 Kraftwerkはメンバーがサイクリングに高い関心を持っていたことでも知られ、1983年に発表された「Tour de France」は、その経験や名高い同名の自転車競技大会から着想された名作で、ヴィデオ・クリップにはサイ […]

#Kraftwerk #Column
CULTURE
輪行プロフェッショナルがお届けする
輪行ガイド(海外編)

こんにちは、自転車関連のガジェットとツーリング記など掲載しているブログ「自転車旅行研究会」主催の温玉ねぎとろと申します。本業の傍ら、webサイト上で自転車ツーリングについての記録や考察を行っています。これまで10カ国以上で海外ライド旅行を行い、国内旅行も含めて自力での輪行経験は多数。今回は夏休みを目前に、海外の自転車イベントへ参加する際に避けては通れない、飛行機での輪行(飛行機輪行)の方法について、簡単にご紹介したいと思います。 目次 1 飛行機のチケットを予約する前に2 航空会社の対自転車規定を知る3 注意が必要な荷物について 3-1 手荷物、預け入れ荷物両方で不可 3-2 預け入れ荷物が不可 3-3 手荷物が不可で預け入れ荷物のみがOK4 飛行機輪行時の梱包方法 4-1 輪行袋ごとのリスクについて 4-2 自転車用段ボール 4-3 飛行機用輪行袋 4-4 布製輪行袋 4-5 貸出輪行箱 4-6 メリット・デメリットまとめ 4-7 その他:スーツケース5 空港までの運搬方法 5-1 自転車で自走 5-2 自家用車、タクシーなど 5-3 電車 5-4 空港連絡バスなど 5-5 宅急便など6 飛行機輪行お役立ちグッズ7 まとめ 1 飛行機のチケットを予約する前に まず、飛行機のチケットを予約する際には航空会社の自転車に関する規定について確認をしましょう。取り扱いは航空会社ごとに異なる可能性があります。場合により事前に連絡が必要な場合もあります。特に自転車イベントなどで輪行客が多いと予想される際には、前もって航空会社に自転車を持ち込む旨を連絡しましょう。LCCなどでは別途料金を支払 […]

#Goods #Japan #Rinko
次ページへ »
VIEW MORE