TRIP&TRAVEL

FEATURE TRIP&TRAVEL
橋を越えてつながる世界
〜サイクリングしまなみ2024から〜

「国内で最大規模、そして日本で唯一、高速道路を走るイベントです」愛媛県・中村時広知事の挨拶のあと、スタートのクラクションが鳴った。 尾道市(広島県)に向かう今治市(愛媛県)の高速I C入口から約1750名のライダーたちがWAVEスタートを切った。同時に、尾道市の向島I Cでも同数のライダーが今治市を目指し、走り出していた。10月27日、日曜日。曇天が広がる朝8時08分。「サイクリングしまなみ 2024」の始まりの光景。 二県共催の自転車大会は、両県の自然や観光資源、ボランティア精神に支えられた日本最大のサイクリングイベントとして世界的にも有名だ。 サイクリングしまなみは二年に一度、7,000人規模の大規模大会とその半分ほどの参加者が集う中規模大会が交互に開催となる。2024年大会は後者。とはいえ、愛媛県内外はもとより海外からのライダーも走りに来る国際大会の様相は変わらない。今年は27カ国・地域から550名のライダーがエントリーし、みなさんにはお馴染みの海外ファンライドからも主要メンバーが参加した。ホノルルセンチュリーライドのエグゼクティブ・ディレクターのトラヴィス氏とFIVE BORO BIKE TOUR(BIKE NEW YORK)の主催者、ケン氏のお二人。それぞれ2回目、3回目の参加となる。 参加者は約40km~100kmの8種類のコースを選べ、それぞれが瀬戸内海に浮かぶ島々を堪能できる景色を走るルートとなっている。 そして大会翌日には「サイクリングパラダイス」を掲げる愛媛県がBIKE NEW YORK及び自転車文化の普及促進を図る(株)HM-A と覚書締結式を開催した。内 […]

#Ride #Cycling #Ehime
TRIP&TRAVEL CULTURE EVENT
Travis Counsell氏インタビュー
誰もが自転車ライフを楽しめるハワイへ

9月の最終日曜にあたる29日。今年で41回目を迎えた「ホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)」が終了しました。 GR編集部スタッフがたくさんの参加ライダーと言葉を交わした中で、数名の方から頂戴した質問がこちら。「こんな最高なライドイベントは、そもそもどのような団体が主催しているのか?」 ということで、本大会を主催する団体・Hawaii Bicycling Leagueのエグゼクティブディレクターを務め、自身も自転車を愛してやまないトラヴィス・カウンセル(Travis Counsell)氏に、インタビューを行いました。最後に参加者の方へのメッセージも頂戴しましたのでどうぞご覧ください。 _Global Ride編集部(以下GR)大会概要を改めて。 _Travis氏(以下敬称略、Travis)本大会はハワイで最大規模のロングライドイベントです。1981年に初開催し、41 年にわたる歴史があります。イベントの主催は私たち「Hawaii Bicycling League(以下HBL)」で、非営利団体です。2003年より日本での受付を開設し、HCR ジャパンオフィスであるHM-Aと協力し、大会を運営しています。主要なスポンサーにJALが入っているので日本からの参加ライダーも多いです*1。 *注1_ホノルルセンチュリーライドと日本の深い関係は別記事でお届けします。お楽しみに! _GR  HBLの活動理念は? _Travis 「Share the Road (道路の共有)」。 Health、Recreation、Transportの3つをキーワードに、ホノルル及びハワイが自転車と歩行者に […]

#Hawaii #Interview
TRIP&TRAVEL
まだまだホノルルを楽しみたいあなたへ

今年もホノルルセンチュリーライドが、つい先ほど終わりました。去年に引き続き、今年も絶景を駆け抜けたり、思わぬ出会いがあったりで大満足な1日でした。HCRに参加される皆さんは、翌日の夜、ないしは明後日の便で帰宅される方が多いようですが、最後の1秒までホノルルを楽しんでもらいたい、と思い、GRコミュニケーションディレクターの河瀬が自分の足で稼いだ、とっておきの情報をシェアしますね。 まずは別の記事でも紹介したカカアコ地区のSALT、その中にあるのがハワイアンフードを食べさせてくれるHigheway Inn。ワイキキからは6キロぐらいの距離、自転車なら20分ぐらいですかね。 日系人のご夫婦が始められたお店で、伝統的なハワイアンフードからロコモコまで、ハワイのご飯が揃っています。おすすめは、ラウラウやポイなどハワイの伝統食が食べられる、Higheway Inn Tasting Plate(28.99ドル〜)。4人でこれをとってシェアして、あとはロコモコとかビーフシチューとか好きなものを一品ずつ食べれば、お腹いっぱいになります。僕が大好きなのは、Hawaiian Beef Stew Plate(16.99ドル)、ご飯は白飯か玄米、付け合わせはポテトサラダかマカロニサラダから選べます。ああ、ハワイを離れる前にあの牛肉ゴロゴロシチューを、もう一度食べたい。 🍴 ハイウェイ イン カカアコ / Higheway Inn Kaka’ako 同じくカカアコ地区の地ビールの人気ブリュワリー、Honolulu Beerworks。ここで作りたてのビールが、ハワイ料とともにいただけます。ビー […]

#Museum
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自転車ならオアフ島は10倍楽しめる。

今年もホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)がまもなく開かれるオアフ島に滞在中のGlobalRideコニュニケーションディレクターの河瀬大作です。大会が開かれるオアフ島はワイキキ以外にも、魅力的な街が沢山あります。せっかくハワイに来たなら足を伸ばさない手はありません。 コミュニケーションディレクターの私がお勧めしたいのは、オアフ島の東海岸に位置するカイルア地区です。ワイキキからは、海沿いを行けばおよそ40キロの距離。HCRの2つめのエイドステーションがあるのがカイルアです。オバマ元大統領と大変にゆかりの深い土地でもあり、センスのよいショップが集まるビーチタウンでもあります。シェアバイクのbikiで行くにはしんどいですが、ロードバイクならワンデイライドにはちょうどいい場所です。 カイルア地区までは、海沿いのルートがおすすめ。実はHCRでもカイルア地区まで海沿いを走るルートが組み込まれているのですが、前半のハイライトのひとつが、マカプウ岬のルックアウトからの絶景です。去年、初めてHCRを走った僕が最も心を動かされたのが、ここからの風景です。高く切り立つ山、グラデーションが美しい海、その端境(はざかい)の道を下る時には思わず「最高!」と声がでたのを覚えています。 カイルアはワイキキとはちがって小さな街。歩いてまわれるエリアにショップやレストランが集まっています。 地元の人たちの憩いの場所になっているのが、ChadLou’s Coffee Roasters。自家焙煎の美味しいコーヒーが飲めます。スタッフにおすすめを聞いたら、バニラフレイバーのラテを勧めてくれました。アイ […]

#share bike #Hawaii
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自転車ならホノルルは10倍楽しめる。

今年もまもなく、ホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)が開催されます。起伏にとんだ160キロのコースは最高に気持ちがいいです。でもせっかくホノルルまで来たのであれば、街も楽しみ尽くしたいですよね。そこで提案したいのが街を自転車で走ること。片道10キロの軽い道のりなら、長時間のフライトの疲れをリカバーできるし、右側通行のアメリカの道路にも慣れることができ、安心してHCR本番に望むことができます。 ただ観光でハワイに行くというあなたもワイキキとアラモアナセンターだけじゃない、自転車にのれば、素顔のホノルルが楽しめちゃいます。簡単に借りられるシェアバイクも街のあちこちにあります。 今回は、Global Rideでコミュニケーションディレクターを務める私がナビゲートする、気軽に楽しめる街チャリ旅 in ホノルルです。 でも、あんまり遠くに行くのは不安だし、坂道とかイヤですよね。そんなあなたにおすすめの目的地が、ホノルルのダウンタウン。 ワイキキからの距離は片道10キロほど。コースによっては、絶景ビーチも見られるし、カメハメハ大王にも会えるし、ローカルフードも、おしゃれな雑貨屋さんも、楽しいことが盛りだくさん。それもこれも自転車で回るからこそなんです。 あまり知られていないですが、実はホノルルって自転車用の道が案外、整備されているんですよ。 ホノルルの街にはバイクスタンドがあちこちにあります。これはクレジットカードで簡単に借りられるbikiというシェアライド自転車です。都度利用、1日利用、3日利用という借り方ができます。日本語でも説明が書かれているのですごく借りやすいです。 今回は、 […]

#biki #Ride #Honolulu
TRIP&TRAVEL EVENT
BRISBANE CYCLING FESTIVAL 2024
ローカルサイクリストAyakaのブリスベン現地レポート【後編】

ブリスベン在住のサイクリストAyakaが、パートナーのYoshiと共に地元サイクリスト目線でブリスベン・サイクリングフェスティバルの様子を前後半にわたりレポートします。後編では、目玉となるイベント「ツール・ド・ブリスベン」の大会レポートをお届けします。※前編はこちら 目次 1  ツール・ド・ブリスベンとは?2 スタート、ゴールはエキスポ会場から3 まるで仮想現実!シティのど真ん中を駆け抜ける4 街を一望するストーリーブリッジとハイウェイ5 シンプルだからこそ味わい深いエイドステーション6 「太陽の州」にて7 進化する自転車都市ブリスベン 1 ツール・ド・ブリスベンとは? ブリスベン・サイクリングフェスティバル期間中、ナショナルトラックレース、ナショナルロードレースにファミリーライドなど、数あるイベントの中でも目玉となるのが「ツール・ド・ブリスベン」です。 コースは50km、80km、110kmの全部で3種類。いずれも一般市民向けのファンライドイベントである上に、110kmコース(獲得標高約1,200m)ではUCI(国際自転車競技連合)グランフォンド・ワールドシリーズの参加者資格取得も兼ねたレース部門も開催されます。 このツール・ド・ブリスベンの何がすごいかと言うと、街の中心部から周辺の山間部をつなぐルートを引き、スタートからゴールまで「完全封鎖の都市型ライドイベント」に仕上げたということです。 ブリスベン中心部のオフィスビル群、バス専用道路、高速道路、街のシンボルでもあるストーリーブリッジをこの大会のためだけに完全封鎖したプレミアムなライドイベントなのです。 2  ス […]

#Queensland
TRIP&TRAVEL EVENT
BRISBANE CYCLING FESTIVAL 2024
ローカルサイクリストAYAKAの現地レポート【前編】

ブリスベン在住のAyakaが、パートナーのYoshiと共に地元サイクリスト目線で「ブリスベン・サイクリングフェスティバル」と街の魅力をお伝えします。前編ではブリスベンの川沿いサイクリングとサイクル・エキスポの様子をレポートします。 目次 1  太陽の州・ブリスベン2 日本からブリスベンへのアクセス3 リバーウォークで水上サイクリングを味わう4 ブリスベンにサイクル・エキスポがやってきた! 1 太陽の州・ブリスベン シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市、ブリスベン。ブリスベンが属するクイーンズランド州は「サンシャイン・ステート」(太陽の州)とも呼ばれるほど、晴天率が高いことで知られています。 そのためか、ケアンズのトライアスロン大会やゴールドコーストのマラソン大会など、スポーツイベントの開催が盛んです。州都でもあるブリスベンでは2019年から3月〜4月にかけ街をあげてのブリスベン・サイクリングフェスティバルが催されます。 2024年は3月15日から4月16日の約1ヶ月間にわたり開催されました。期間中はオーストラリア国内のトラック・チャンピオンシップとロードレースのシリーズ選手権、UCIグランフォンド・ワールドシリーズのほか、サイクル・エキスポ、一般市民も参加可能なライドイベント「ツール・ド・ブリスベン」やファミリーライドなど、自転車関連のイベントが市内各所で催されました。 2  日本からブリスベンへのアクセス 日本の方にとってメルボルンやシドニーはお馴染みでも、ブリスベンという都市は初耳の方もいらっしゃることでしょう。冒頭でもお伝えしたとおり実は大都市で、 […]

#Australia #Report
FEATURE TRIP&TRAVEL
Breezing Through Setouchi in Ehime
#03 アメリカ人のジェレミーがライド!
お城に、温泉に、クラフトビール!
しまなみ海道から続く愛媛カルチャーを走る

本格的なサイクリストや自転車好きにとって、愛媛県と言えばしまなみ海道を思い浮かべると思いますが、それだけがライドコースではありません。今回は、県内で最も有名なしまなみ海道の起点である今治市から県庁所在地の松山市まで南下し、日本最古の温泉地・道後温泉を目指すルートを紹介します。このルートは「今治-道後はまかぜ海道」と呼ばれています。この道は日常的に使われているため車の交通量が多く、沿岸の景色を楽しめるのはコースの半分ほどなのですが、たくさんの素晴らしい歴史的名所や、魅力的で個性的なランチスポット、そして楽しい夜も過ごせる街へ続く重要な道となっています。 目次  1. ルートの下見と今治城 2. ユニークな外観のドライブインでランチ 3. 素敵なサービスのホテルにて 4. 街を散策、そして美味しいクラフトビールを探し求めて 5. 温泉と足湯 6. パンク修理のヒーロー 7. 日本最高の城のひとつ、松山城 8. 海風を感じるハワイアンスタイルのカフェで 9. そして、ひたすら海沿いを走る 1. ルートの下見と今治城 時間の制約とこのルート上の多くの名所を見たいという理由で、初日は今治から自転車を後部座席に乗せて車で下見をしました。松山空港に飛行機で来る場合でも、電車やバス、または、しまなみ街道から自転車で今治に来る場合でも、その先で自転車をレンタルするなら、いずれにしても借りたお店に自転車を返す必要があります。今後の記事で、いくつかのサイクリングロードをつなげていき、楽しく挑戦的な周遊コースで愛媛県を自転車で走破する方法をお伝えできればと思います。 今回の「今治・道後はまかぜ街道」は […]

#Ride #Cycling #Ehime
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