大阪・関西万博への隠れアクセス!?
シェアバイクでEXPO2025へライドオン!

ロングライドからオフロード、時にはポタリングも!?
こんにちは、温玉ねぎとろです。
普段投稿している記事ではオフロードやロングライドが多いですが、自転車と一緒に街へ溶け込むようなポタリングも大好物。

今回は私の地元で開催中の大阪・関西万博へシェアサイクルで向かいたいと思います。
実は、万博会場へは自転車でもアクセスできちゃうのです!
サイクリストのみなさんも、この記事を見ればバッチリOK!
大阪・関西万博会場の夢洲まで自転車でライドしていきたいと思います。
(マイバイクを使用される場合は前日までに駐輪場の予約が必要なため注意が必要です)
https://www.transport.expo2025.or.jp/route/bicycle/

スタート地点は関西国際空港からもアクセスが容易な南海電鉄なんば駅。
前関西空港から南海本線で約45分。新大阪駅から大阪メトロ御堂筋線で約19分、道頓堀やアメ村などが有名です。

今回私が使用したのはdocomoのライドシェア自転車。
3段変速とバッテリーがついているため、スイスイ進みます。
大阪市内では至る所に貸出・返却用のポートがあるため、どこからでも乗り始めることができて非常に便利です。
https://docomo-cycle.jp/

訪日観光客の方のレンタル方法はこちら

時間帯によっては歩行者の方々も。譲り合ってゆっくり徐行しましょう

難波駅前には御堂筋に合わせて、サイクリングロードが整備されています。
歩行者も多いのでゆっくり注意しながら進みましょう。

いつものグリコのアングルとは反対側から!
御堂筋を北上すると途中でサイクリングロードが途切れるので、西側の道から北上して本町方面へ

肥後橋交差点。
いわゆる大阪のビジネス街です。
大きなビルの谷間をすり抜けるように進んでいきます。

オフィス街を流れる土佐堀川

琵琶湖から流れる淀川を辿り、もう少しで長い旅路の終着点、大阪湾へ合流します。
ゆったりとした川の流れを見ながら物思いに耽るのも一興!
美術館や大阪市立科学館などもこの辺りに点在しているので、ゆっくり観光もGood!
自然に囲まれた景色とは異なる、大阪のモダンな一面も味わってみてはいかがでしょうか。

万博EXPOの看板がお出迎え

2本の川を渡ったら大阪から九州まで続く国道2号線に合流。
福島・西九条とJR環状線に沿うように西方向へ進みます。
少し進むと大阪万博の目印が!

と、ここで一気に走り切っても良いですが、一度小休憩。
大阪といえば「たこ焼き」!
万博に向かう道中でたこやき屋さんを見つけたので立ち寄ってみました。
舞洲方面に向かう際はコンビニ以外のお店が減ってしまうので、早めにおやつを購入しておきましょう。 たこやきであれば持ち運びができるので、好きな場所を選んで食べることができます。

ふっくら、ぷくぷくいい匂い

注文をしてから焼いてくれるたこ焼きは格別です。
焼き上がるまでの間、その香りでふと昔の記憶が思い出されます。
中学生の時、少ないお小遣いを片手によくみんなでたこ焼きを食べながら帰りました。
たまに買い食いしているのがバレて先生に怒られた気もします笑

Finally! たこ焼きの完成です!!
ホクホクのソースたこ焼き!
口に運ぶと、もきゅもきゅ。
まさにこの味です。
鰹節とソース、マヨネーズが絶妙に混ざり合って、とても美味!
できたては熱いのでハフハフせずに落ち着いて食べましょう!

たこ焼きを食べたら大阪の地元の商店街、日出商店街を通り抜けます。
商店街は自転車通行OKですが、歩行者もいるため徐行しながら走行しましょう。

商店街を抜けて、少し走るといよいよ最後の直線区間へ。
淀川リバーサイドサイクルラインを通ってひたすら西へ。
向かい風の中ひたすら進みます。
まずは舞洲まで橋を渡りましょう。

短い区間ですが、押し歩き。
橋を渡ると舞洲が見えてきます。
そういえば舞洲は(まいしま)と読みます。
大阪湾に面した夢洲・咲洲・舞洲は「洲」という文字が付いていますが
全てが「しま」と読みます。
これであなたも大阪通?

舞洲スラッジセンター ウィーンの芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー/Friedensreich Hundertwasserによるデザイン

橋梁を越えて舞洲に入島すると華美なテーマパークのような建物が!!
一見、万博会場と錯覚してしまいますが、これは大阪市の下水処理施設です。
なんと、オーストリアの芸術家が手がけたデザインだそう。
下水処理施設やごみ処理施設などの公共施設をメルヘンな建物として設計するのは素晴らしいですね。心が惹かれます。
ちなみに本施設は見学も可能なので、万博のついでに見学をしてみるのもいいかもしれません!
https://www.osaka-env-paa.jp/kojo/maishimMa/

舞洲に降り立ち、少し走ると最後の橋が見えてきます。
夕暮れの川沿いの風が心地よくも、この橋を越えた先のEXPO2025の会場を目指してもうすぐ!

見えてきました。
右前方に見えるのが大阪・関西万博の会場です。
上から見るとまだクレーンが作業をしていますね。

橋を下るとすぐに夢洲自転車駐車場が右手に見えてきます。
一般の自転車の場合は前日までに予約が必要なので、忘れないようにしましょう。
シェアサイクルの場合は予約不要で入場することが可能です。

大阪万博の駐輪場。
一般自転車用の駐輪場です。
600台が駐輪可能。一日500円で利用できます。
https://www.transport.expo2025.or.jp/route/bicycle/

こちらがロードバイク等のスポーツバイク用の駐輪場。しっかりと設備が設置されていて助かります。
警備体制はしっかりしているとは言え、自転車はしっかりロックしましょう。
一度万博会場に入るとなかなか出られませんからね。

これは便利!
レンタサイクルdocomoライドシェアの他にもLOOP、HELLO CYCLINGも完備。
万博の帰宅時に混雑している場合はレンタサイクルを使って移動するのもありかもしれません。

各国の国旗が翻っている万博会場

いかがでしたでしょうか。
皆さんも大阪・関西万博に行かれる際に「敢えて」自転車を使って行ってみるのも面白いかもしれませんよ!大阪の新たな魅力を発見して、しっかりと大阪観光をEnjoyしてください!!
ではまた!!


本日のルート

Text_Ontama Negitoro

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Profile

温玉ねぎとろ
大阪府堺市出身。会社員・ライター・ブログ「自転車旅行研究会」管理人。幼少期から自転車に旅の荷物を載せたキャンプツーリングを行っており、国内のほとんどの都道府県を走破。また、大学在学中は自転車サークルに所属しており、ソロで10カ国以上を自転車で来訪。輪行経験豊富。2023年には厳冬期北海道を自転車で縦走するなど、エクストリームなキャンプツーリングを行う。近年はロングライドにも力を入れており、2023年にはブルベでSRを取得。2024年のGWには1900kmのブルベも完走している。今後はPBPやLELの完走を目指しつつ、海外キャンプツーリングも積極的に行っていく予定。

TRIP&TRAVEL CULTURE
下町自転車散歩 #02
江戸・下町のレジェンド 北斎の名残をさがして(その1)

1856年。フランスの若き版画家ブラックモンは知人のコレクションの陶磁器を見せてもらう。陶磁器は当時海外との国交を禁じていた日本から輸入されたもので、おそらく西欧では希少なものであっただろう。しかし彼の目を惹きつけて離さなかったのは器ではなく、その包装紙だった。それは、葛飾北斎の『北斎漫画』の1ページ。絵に感銘を受けたブラックモンは、その後苦労して入手した『北斎漫画』をパリの画家仲間たちに広め、やがて北斎はフランスからヨーロッパで広く知られるようになる。 …という話は残念ながら創作といわれていますが、北斎が当時のヨーロッパ、とりわけクロード・モネやフィンセント・ファン・ゴッホといった若き印象派の画家たちに強い衝撃を与えたことは広く知られています。 海外では「The Great Wave」と呼ばれる富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」など、だれもが一度は目にしたことのある北斎の絵。日本が初めて芸術デザインを取り入れた現行のパスポートには富嶽三十六景から16~24作品が掲載され、神奈川沖浪裏は2024年秋からの1000円札の新札の図案となるなど、今や日本を代表する画家である葛飾北斎。そして何より本コラム「下町自転車散歩」的には、彼は生涯町絵師として地元を愛したお江戸下町っ子の大先輩でもあります。 本日は下町っ子の不肖の後輩が、北斎が生まれ暮らした墨田区を中心に、その人生の足跡を自転車で訪ねていきたいと思います。 目次  1. やがて葛飾北斎となる者、川の町に誕生(1歳~) 2. ティーンエイジャー(10歳~) 1、 やがて葛飾北斎となる者、川の町に誕生(1歳~) 誕生江戸と下総の国をつな […]

#Hokusai
TRIP&TRAVEL
和歌山県サイクリング紀行
〜山と海を巡る2泊3日の旅〜(前編)

愛媛県在住の僕と高知県在住の小嶋君。既婚者同士、普段は時間に追われがちな僕たち。「たまには羽を伸ばそう」——そんな何気ない一言から始まった2泊3日のサイクリング旅行。 選んだのは、四国からのアクセスの良さと紀伊半島の豊かな自然を兼ね備えた和歌山県。1日目は有田川町から行く避暑地、生石高原への山岳ルート。2日目は日高・白崎のリアス式海岸の絶景を狙う。和歌山の美しい山と海を2泊3日に凝縮した、野心的なプランだ。このエリアは、徳島港と和歌山港を結ぶ南海フェリーのおかげで、僕たちにとってはけっこう身近な存在。関西国際空港からも車で約1時間半という立地なので、海外からの旅行者や関東圏の人にも十分射程圏内のはず。 とはいえ、愛媛と高知から向かうには移動時間が6時間ほど。さすがに当日入りは無謀ということで、金曜日の午後から出発し、前泊することにした。金曜日の移動日を経て、土曜日からサイクリングを楽しむ。 Text_Ryuji IsePhoto_Tatz Shimizu 一日目:有田川町からの山岳ルート〜関西随一のススキ草原の名所、生石高原へ〜 コース概要起点:有田川町「TADONO the bedroom」ルート:有田川町→生石高原→「赤玉わさび寿司」→「あらぎ島」棚田→カフェ「kado」→国道480号線経由で宿へ総距離:75.33kmタイム:3時間39分獲得標高:1,197m特徴:山岳部での厳しい登りと高原での涼、帰路での爽快な下り坂を楽しむ 和歌山サイクリング一日目を迎えるための宿泊先は有田川町の「TADONO the bedroom」。閉所となった保育所をリノベーションしたこの宿は20 […]

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TRIP&TRAVEL
鯖を食しに若狭湾まで!鯖街道親子ツーリング

こんにちは、温玉ねぎとろです。今回は50代の父と京都から鯖街道を走りました。 僕の自転車好きはサイクリストであった父からの英才教育?のおかげで、この鯖街道も小学生の頃から何度か一緒に走ったルートの一つです。けっこう走りましたよね、小学生なのに…今回は久しぶりに親子で鯖を食べに福井県・小浜市の若狭湾まで! 目次 1. 鯖街道とは2. 鯖街道へのアクセス(京都から)3. 最古の鯖街道「針畑超え」を行く4. 春の残雪5. 海と江戸文化の気配を感じる熊川宿へ6. 鯖を目がけて 1. 鯖街道とは 日本海に続く若狭湾を有する福井県小浜市から京都へ向かう道に「鯖街道」と呼ばれる街道があります。この街道は古くは平安時代に始まり、江戸時代にかけて発展しました。冷蔵設備のない時代、新鮮な鯖を塩漬けにして、徒歩で約72km(十八里)の道のりを夜通し運んだと伝えられています。 そして鯖街道は単なる物資の輸送路としてだけでなく、若狭と京都の文化交流や経済発展にも重要な役割を果たすことになります。鯖をはじめとする若狭の海産物は、鯖寿司などの京料理の発展を支える存在となりました。 福井県の公式サイトでは7つもの鯖街道サイクリングルートが公開されています。皆さんも行きと帰りで違うルートを走ってみるなど、ぜひ活用してみてください。もちろん、自分でルートを作成するのも楽しいと思いますよ。 福井県小浜市 鯖街道サイクリングマップhttps://www1.city.obama.fukui.jp/kanko-bunka/nihonisan/p005774.html 2. 鯖街道へのアクセス(京都から) 京都から小浜に向 […]

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