CYCLE FASHION②
ニューヨーカーはサイクリングウエアをどこで買う?

※TOP写真/FIVE BORO BIKE TOUR2024 パケットピックアップ会場にて、シックなカラーリングにセンスが光る着こなしのスタッフ

ニューヨークでは、コロナで公共交通機関やタクシー、ウーバーを避ける人が増えた時、自転車はより安全という認識が広まった。当時、自転車を買う人が急に増えたため、在庫がなくて自転車が買えないという事態にすらなった。上がり続ける地下鉄・バス代に辟易して、通勤などの移動手段に自転車を使い始める人も増えている。シェアサイクルのシティバイクのステーションがマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ジャージーシティーで750ヶ所に増えたことも、自転車愛好家たちの背中を押している。

そんなニューヨークで、サイクリストたちはどこでウエアやアクセサリーを買い求めているのだろうか。

平日は自転車通勤し、週末は健康のためにサイクリングしているニューヨーク在住のジョンさんのお勧めは、2016年にソーホーにオープンしたラファだ。彼は、2005年にラファがニューヨークで初めてトランクショーをした時からのファン。確かに、ニューヨークでサイクリングウエアが最も揃っている店はラファだろう。

店内にはカフェとコミュニティーテーブル、店の奥には中庭があり、サイクリストたちのコミュニティーになっていることが感じられる。

この夏の売れ筋は、身頃部分にメッシュを使って通気性をよくした「プロチーム」のジャージー(200ドル)。メイン素材は100%リサイクルポリエステルだ。

ボトムは「プロチーム」のビブショーツ(295ドル)が、サポートが良いことで人気。女性もこれを選ぶ人が少なくない。

小物も「プロチーム」のソックスが、圧縮感が心地よいと好評だ。キャップも人気で、ファッションとしてかぶる人もいる。

かつてベトナムで自転車旅行をしたこともあるハワードさんは、アッパーイーストサイドにあるトレックを勧めてくれた。ここで扱うアパレルはラファのみ。ここでも「プロチーム」のジャケットとシャツ、ビブショーツが一番売れている。

シューズはトレックのオリジナルが人気。アウトソールの素材によって、140ドル、250ドル、450ドルとある。450ドルのシューズは軽量のカーボンが使われていて、レースに参加するサイクリスト向け。一般人にはちょっと高額なので、カーボンのアウトソールを付けた250ドルのシューズが、男性にも女性にも一番人気がある。

一方、チェルシーにあるバイシクル・ハビタットでは、観光客に人気のシャツ(左側89ドル99セント、右110ドル)とキャップ(30ドル)を発見!

ブルックリンのライド・ブルックリンでも、お土産によさそうなTシャツ(24ドル99セント)が買える!

サンドイッチやスナックを入れるためのバッグ(33ドル99セント~39ドル99セント)も、便利で楽しい。ピザやドーナツ柄もある。

バイシクル・ハビタットとライド・ブルックリンでは、ビブタイプではないショーツが売れている。ライド・ブルックリンで一番人気のブランドはジロ(60~80ドル)だが、この日は売り切れ。イタリアのルイガノのパンツ(90ドル)も好評で、いずれも素材が心地よいことが人気の理由だ。

Text_Yoshiko Sugimoto

Profile

Yoshiko Sugimoto
東京生まれ。1988年よりニューヨーク在住。ファッション、ファッションビジネス、小売ビジネス、料理、大人のリレーションシップについて執筆してきている。美容食研究家として、料理のレシピ開発も行う。外食、コンサート、観劇など都会生活を楽しむ一方、公園や郊外の自然に癒され、時には卓球に歓声をあげ、タイチ(太極拳から派生したスローエクササイズ)のゆっくりした動きと呼吸で心身を整える日々。

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