Instagram Live「自転車ならハワイを10倍楽しめる」開催のお知らせ

Global Rideコミュニケーションディレクターの河瀬大作が、
どこよりも早いホノルルセンチュリーライド情報や現地で体験したハワイの自転車事情を、ホノルルセンチュリーライド開催直前のハワイから生配信!
ゲストはスポーツMCの丸山果恋さんです。

開催日時:
日本時間 9/29(日)12:00-12:30(予定)
ホノルル時間 9/28(土)17:00-17:30(予定)

視聴方法:インスタグラムの以下アカウントにて
@global_ride.jp
@karen_maruyama

CULTURE
CYCLE CINEMA②
『プロジェクトA』 至極の自転車チェイスに浸る

90年代初頭の中国は、今の中国の風景とまるで違った。朝夕には「中国名物」と言われた自転車ラッシュアワーを見ることができた。当時は多くの人々が通勤に自転車を利用していた。数千の人々が同じ道を走る様子は圧巻だった。しかも、ほぼ同じ車種で色も同じだったため、ある種の調和があった。『鳳凰』と『永久』という上海のブランドが人気だったように思う。生活を支える交通手段だったので、タフで重厚感のある自転車だった。

#Project A
CULTURE
CYCLE CINEMA⑨
『クレイマー、クレイマー』
はじめて自転車に乗った瞬間、誰といたか

アメリカン・ニューシネマという映画のムーブメントがあった。『俺たちに明日はない』『卒業』『イージーライダー』『未知との遭遇』『地獄の黙示録』といった1960年後半~70年代にかけて発表された作品群だ。若手監督が多く起用された理由もあるのだろう、社会や政治に対してのメッセージやある種の批判的な視点を取り入れていて、従来のエンターテイメント映画とは異なるアプローチをしている。アメリカン・ニューシネマは若い世代に熱狂的に支持され、その後の映画に大きな影響を与えた。 『クレイマー、クレイマー』(1979年)もアメリカン・ニューシネマの作品。ストーリーはシンプルで離婚した夫婦と子どもの物語だ。オリジナルタイトルは『Kramer vs. Kramer』なので、裁判劇ということがわかるだろう。物語はヴィヴァルディの『マンドリン協奏曲 RV 425』の軽快な音楽で始まる。その軽快な音楽と対比するかのようにメリル・ストリープ演じるジョアンナの表情は暗い。今まさに、彼女は息子のビリーを置いて家を出ようと決心していたのだ(ほぼセリフもなく、表情だけで思いを伝えるメリル節が炸裂している)。そんなことも知らず、テッド(ダスティン・ホフマン)が仕事から帰ってくる。彼の頭の中は仕事のことでいっぱいだ。ジョアンナは明確な理由も告げぬままテッドと別れると言い、家を出て行く。すぐに戻るだろう。テッドは軽く思っていた。しかし、彼女は戻ってこない。ジョアンナに任せきりだった家事をなんとかこなしながら、子育てと仕事に奮闘していく。テッドは彼なりに子育てを懸命にする。しかし、ビリーは母が去った寂しさをテッドにぶつける。心 […]

#Cinema