サイクリングを楽しめる神社エリア #01
多くの日本人にとって九州は特別な存在だ。数々の神話が残る悠久のロマンが息づき、手つかずの大自然と都市の距離は近い。その環境が九州独特の文化を育んできたのだろう。なかでも熊本県は阿蘇山(高岳、根子岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の五岳と広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名)、熊本城、温泉、湧水など、九州の自然と文化を堪能するにはうってつけの場所。今回は壮大な景色が広がる阿蘇中岳火口を巡り、この地の文化を育んできた阿蘇神社を訪れる熊本ライドをご紹介しよう。
多くの日本人にとって九州は特別な存在だ。数々の神話が残る悠久のロマンが息づき、手つかずの大自然と都市の距離は近い。その環境が九州独特の文化を育んできたのだろう。なかでも熊本県は阿蘇山(高岳、根子岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の五岳と広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名)、熊本城、温泉、湧水など、九州の自然と文化を堪能するにはうってつけの場所。今回は壮大な景色が広がる阿蘇中岳火口を巡り、この地の文化を育んできた阿蘇神社を訪れる熊本ライドをご紹介しよう。
「たら、れば」を語ると嫌われる。 それもそうだ。 「あの時、ああしていたらなあ」とか「もっと、勉強していればなあ」というような話ばかりの人と飲んでいて楽しいはずがない。だが、「仮の話」は想像力をかき立てる。「もし、この世に○○がなければ」というタイプの話だ。 もし、この世にエジソンがいなければ。もし、この世に手塚治虫がいなければ。 もし、この世にスティーブ・ジョブスがいなければ。 どうだろう。偉大な存在がいなければ、世界が一転する。エジソンの代わりに誰かが電球を発明したのだろうか。映画は存在したのだろうか。手塚治虫がいなければ、マンガはどうなっていたんだろうか。ジョブスがいなければ、私たちはどんなコンピューターを使っていたのだろうか。『イエスタデイ』(2019年)は、「もし、この世にザ・ビートルズが存在しなかったら」という、言うならば思考実験のような映画。パラレルワールド系映画なので、細かな突っ込みはいらない。ただ、身を委ねて楽しむのが一番だ。 元教師で売れないンガーソングライターのジャックはスターを夢見ていた。しかし、友人たちには応援されるものの、ライブはいつも閑古鳥。全く売れる気配がない。ある日、世界の電気が12秒間だけ消えてしまう不思議な現象が起こる。ジャックは唯一の移動手段である自転車(彼は車の運転ができない)で家に帰る途中、バスに跳ね飛ばされてしまう。彼が病院で目覚めると前歯を失っていた。しかし、世界が失った物はそれだけではなかった。この世からビートルズの存在が消えてしまっていたのだ。ビートルズのサウンドが頭の中にあるのはジャックだけ。彼が弾き語りで『イエスタデイ』を […]
30年ほど前のイタリア映画(フランスとの合作)にもかかわらず、映写技師と少年の物語である『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年、ジュゼッペ・トルナトーレ監督)は、いまだに集客力のある人気映画だ。
北海道を鉄道で旅していたとき、奇妙なアナウンスがあった。ドラマ撮影のため、次の駅の名前が変わっているから気をつけろという。車内がざわめいた。北海道・富良野を舞台にした人気ドラマだったからだ。列車は駅に着いたが、撮影隊らしきものを通り越してしまった。すると、ホームの隅に背の高い男性がいるのが見えた。帽子を深くかぶってはいたが高倉健だとすぐにわかった。恐らく、旧知の友(田中邦衛)の撮影現場に陣中見舞いに訪れたのだろう。僕らの視線に気がついた健さんは、はにかみながら片手を上げて挨拶してくれた。圧倒的な格好良さだった。以来、「世代」ではないけれど、高倉健の主演する作品を観るようになった。
『少年と自転車』(2012年、ダルデンヌ兄弟監督)はその名の通り、少年と自転車が物語の中心となって話が進む。主人公はベルギーの児童養護施設で暮らしている少年シリル。ある日、父との携帯電話が不通になってしまう。アパートの管理人に連絡をしても「引越しした」と言う。信じられるわけがない。息子に黙って引っ越すなんて。しかも、大切な移動手段である自転車は父のアパートに置いたままだ。シリルは施設を逃げ出し、部屋を訪れるが、管理人が言う通り引っ越した後だった。自転車も見当たらない。シリルは父に捨てられたのだ。
時折、素晴らしい映画の邦訳に出合う。例えば『An Officer and A Gentleman』(将校と紳士)は『愛と青春の旅立ち』。若さと愛が溢れている。観たいじゃないですか。『THE BODY』(死体)は『スタンド・バイ・ミー』。「死体の時のリバー・フェニックスは大スターの片鱗があったよね」なんて言わなくてよかった。挿入歌であるベン・E・キングの名曲から取った良いタイトル。
90年代初頭の中国は、今の中国の風景とまるで違った。朝夕には「中国名物」と言われた自転車ラッシュアワーを見ることができた。当時は多くの人々が通勤に自転車を利用していた。数千の人々が同じ道を走る様子は圧巻だった。しかも、ほぼ同じ車種で色も同じだったため、ある種の調和があった。『鳳凰』と『永久』という上海のブランドが人気だったように思う。生活を支える交通手段だったので、タフで重厚感のある自転車だった。
自転車の盗難。誰しも、この最悪の事態を避けたいだろう。パーツやボディの素材を厳選し、1グラム単位で重量を削減するのに、盗難対策のチェーンロックが500グラムもするなんて本末転倒もいいところだ。許すまじ自転車泥棒。この世からいなくなって欲しい。