ホノルルセンチュリーライド2024 ライダーインタビュー企画 ハワイで感じる風、そして… 〜なぜ、ハワイで自転車に? 中級者(出走2回目以上)編~

ホノルルセンチュリーライド(以下HCR)は、ハワイで最大の自転車イベント。
そしてそれは、ライドをはじめ、フルマラソン、トライアスロンなどさまざまなイベントに参加してきた人たちが「人生に一度は参加したい」と思わせる終着点のようなイベント。HCRライダー企画の第3回では、今回で2回目以上の出走となる方々にインタビュー。「1回では足りない」、「好きな人たちとも共有したい」……。HCRに何度も来たくなるその魅力を聞きました。
「あなたはなぜ、ハワイで自転車に?」

目次

1 とにかくボランティアスタッフのムードが最高/Yoshiさん、Junkoさん
2 自転車部の仲間とホノルルを駆ける/小阪修さん、高芝恵理子さん、植田久美子さん
3 いつも笑顔で、いつも二人で/遠藤貴博さん、研谷美月さん
4 3回目だからこその風景を楽しみたい/原田真さん

1 とにかくボランティアスタッフのムードが最高/Yoshiさん、Junkoさん

「ホノルルセンチュリーライドの魅力は、参加者もスタッフも一体感があり、参加者のマナーが良いところ」と話してくれたYoshiさんとJunkoさん。

ほかの大会とも比較できるということは相当いろいろな場所で走られているとお見受けし尋ねたところ、お二人ともトライアスロンの常連者=トライアスリートだった。日本の大会だけでなく、ハワイでもここ10年ほど毎年参加しているという。
そして、今年は5月のホノルルトライアスロンから間を置かず、9月開催のこの大会も参加を決めてしまった。1年に2回もハワイへ(贅沢すぎる?)…と逡巡しながら締め切りのギリギリまで考えた末に、ライドの爽快感を振り切れず申し込んだという。

Yoshiさんにとって「この大会の後半にあるシャワータイム&レゲエの応援は最高」。ボランティアチームのフレンドリーでノリノリな励ましはとても嬉しいという。他の参加者からも同様の声が上がっていたこのレゲエチアはJunkoさんも大ファン。レゲエミュージックをバックに励ましてくれる「ボランティアが明るくて大好き」と笑顔で答えてくれた。今年も途中で雨に降られるシーンはあったものの、揃って仲良くゴールし、カメラに手を振ってくれた。

今回のインタビューで、トライアスリートの参加も多いことを知る。自転車の走行距離はもちろんHCRの方が長く、ランやスイムより自転車好きにとってはそれが魅力らしい。
以前、アイアンマンなどの過酷な大会の常連さんが「トライアスロンで追い込む人は自転車だけの大会にはほとんど出ない。走り方が違うから」と言っていた。
確かに、走り方などは違うかもしれないが、楽しみながら挑戦するJunkoさんやYoshiさんのような参加者にとっては、トライアスロンよりも長距離を気持ちよくライドでき、ハワイを存分に楽しめるのは強いモチベーションになるのかもしれない。

Junkoさん、Yoshiさん、来年もぜひ2回ホノルルへいらしてください!

2 自転車部の仲間とホノルルを駆ける/小阪修さん、高芝恵理子さん、植田久美子さん

3人は同じ会社で働く自転車部。小阪さんと植田さんが昨年(2023)のHCRを出走し、二人の「景色が最高!」と激賞していたのを聞いて今回は高芝さんも参加した。

植田さんは、以前からHCRに出たいという想いがあり、二人に伝えていた。
「ホノルルマラソンを高芝さんと二人で出ていたのですが、そこで自転車(HCR)もあることを知って、自転車だったら絶対気持ちいいだろうなと思っていました。マラソンより楽ですし、行ったことのない場所へもいろいろ行けますから」

「あとエイドで一年分のバナナとピーナッツバターも食べられるし」

小阪さんがうれしそうに補足すると「たしかにエイドのバナナは日本で食べるのとはまったく違うと勧められました(笑)」と高芝さん。

真面目にHCRのお勧めのポイントを聞いてみると、やはり「一番はハワイの景色と風」。ホノルルマラソンに比べると人数が少ないため余裕をもって快適に走れるのも魅力と教えてくれた。

完走証を手に記念写真。来年は他の自転車部メンバーも来られるといいですね

3 いつも笑顔で、いつも二人で/遠藤貴博さん、研谷美月さん

お仕事の関係でハワイに暮らしている遠藤貴博さんと研谷美月さん。
トライアスロンやマラソンの大会に参加するなどアクティブなお二人。貴博さんは今回で2回目の出走でHCRの魅力を美月さんに伝えたところ二人での参加となった。ロングライド初挑戦となるためライドの練習を重ねてきた。

「実は毎回僕が速く走って先に行ってしまうので、あとからすごく怒られるんですよね」
苦笑いしながらそう話してくれた貴博さんに美月さんが鋭い視線を向ける。

「そうなんです。なので、明日もし私を置いていったら夜ご飯抜きなんです」
ちなみに貴博さんは160kmに挑戦する。

「さすがに160km走ってからの夜ご飯抜きは避けたいので、明日はちゃんと夜ご飯を食べるのが目標かもしれません。彼女、いつも本気なんで」

「本気です」と美月さんはにっこり。

ゴール後、「コース取りがすごくいいですね!とくに『ジュラシック・パーク』の森が最高でした!」
ハワイで暮らしている美月さんですら、HCRで体験できる絶景に興奮。清々しい笑顔から察するに貴博さんはうまくペース配分できたようだ。

2025年も会いましょう!

4 3回目だからこその風景を楽しみたい/原田真さん

一人でも楽しめる趣味を探していたときにロードバイクと出会って自転車に乗り始めた原田真さん。ドイツで生活していた時期があり、その頃は自転車を乗り回していたという。

「レストランで働いているので年中忙しいんですが、せっかくハワイで暮らしているので年に一度だけは時間をつくっていかにもハワイらしいライドを楽しみたいんです」

参加一年目は、75mileの地点で折り返し、100mileを達成できなかった。もう少しだったのが悔しく、2回目の参加では見事完走。

「なのですが、体力的にいっぱいいっぱいで景色を存分に楽しめたかというと余裕がありませんでした。今年も練習不足ですが、景色もちゃんと楽しんで、エイドのシェイブアイスも味わいたいと思っています!」

そう笑顔で話をしてくれた原田さん。ライド前日でありながら、インタビューのあとは「明日のために仕事を片付けます」と言い残し、職場へ向かってペダルを踏んだ。

ぜひ、次回もお会いして4回目の楽しみ方を聞いてみたい。

Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

<続く>



🚲ホノルルセンチュリーライド2024 ライダーインタビュー
● 初出場者編①
● 初出場者編②
● 中級者編