自転車ならホノルルは10倍楽しめる。

今年もまもなく、ホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)が開催されます。起伏にとんだ160キロのコースは最高に気持ちがいいです。でもせっかくホノルルまで来たのであれば、街も楽しみ尽くしたいですよね。
そこで提案したいのが街を自転車で走ること。片道10キロの軽い道のりなら、長時間のフライトの疲れをリカバーできるし、右側通行のアメリカの道路にも慣れることができ、安心してHCR本番に望むことができます。

ただ観光でハワイに行くというあなたもワイキキとアラモアナセンターだけじゃない、自転車にのれば、素顔のホノルルが楽しめちゃいます。簡単に借りられるシェアバイクも街のあちこちにあります。

今回は、Global Rideでコミュニケーションディレクターを務める私がナビゲートする、気軽に楽しめる街チャリ旅 in ホノルルです。

でも、あんまり遠くに行くのは不安だし、坂道とかイヤですよね。
そんなあなたにおすすめの目的地が、ホノルルのダウンタウン。

ワイキキからの距離は片道10キロほど。コースによっては、絶景ビーチも見られるし、カメハメハ大王にも会えるし、ローカルフードも、おしゃれな雑貨屋さんも、楽しいことが盛りだくさん。それもこれも自転車で回るからこそなんです。

あまり知られていないですが、実はホノルルって自転車用の道が案外、整備されているんですよ。

バイクレーンの看板
このマークが書かれた道路があちこちに
自転車専用の信号

ホノルルの街にはバイクスタンドがあちこちにあります。これはクレジットカードで簡単に借りられるbikiというシェアライド自転車です。都度利用、1日利用、3日利用という借り方ができます。日本語でも説明が書かれているのですごく借りやすいです。

bikiのバイクスタンドはホノルルのあちこちにある
貸し出しの手続きはこの機械をつかって
日本語の説明もしっかり

今回は、ホノルルに詳しいサイクリストのジェレミーさんが一緒に走ってくれました。元サーファーでもあるジェレミーさんが選んでくれたのは、ビーチ沿いのコース。まず目指したのはマジックアイランドです。美しい公園になっていて、ウエディングフォトのメッカになっています。そこを抜けると、アラモアナ・ビーチパーク。ワイキキのような喧騒はなく、のんびりとした雰囲気です。

ジェレミーさん
アラモアナビーチで
海沿いの道は風がきもちい

海を眺めながら、自転車を漕いでいると、あっというまにカカアコ地区に入ります。もともとは自動車整備工場や倉庫が立ち並んでいたのですが、再開発によってセンス抜群のショップ、グルメがひしめき合いおしゃれエリアに。
またカカアコ地区といえばウォールアート。街のいたるところに描かれていて、歩いて見てまわったらヘトヘトになりそうだけど、自転車なら楽々。お気に入りのウォールアートを見つけて、セルフィーするのもいいですね。

カカアコのウォールアート
ウォールアートは街のいたるところに
自転車ならスイスイといっぱい見れる
もともとかまぼこの工場だったという、
FISH CAKEというセンス抜群のセレクトショップ
店内にはおしゃれな食器や服、家具などが所狭しと並んでいる

カカアコの複合施設・SALTは、地元の人たちにも大人気。レストランからアロハシャツ専門店、フィルムカメラだけを扱う店、そして古着屋さんまで、面白いお店がいっぱい入っています。

カカアコの人気複合施設 SALT
日本語がわかるスタッフがいたPIONEER SALOON at SALT
Today’s Specialのマヒマヒ(17ドル) 
マグロのソテーをタルタルとふりかけとポン酢で
めちゃめちゃ旨い 
treehouseというフィルムカメラだけを扱う店
オールドレンズも多数扱う
treehouseのオリジナルグッズ
Tシャツなどもセンス良し
SALTの2階にあるオープンエアのカフェ 
気持ちよさそう
free parking studioという古着屋さん
Tシャツが充実 20ドルから

カカアコから10分ほど走れば、もうそこはダウンタウン。
せっかくここまできたんだからと、有名なカメハメハ大王像とイオラニ宮殿へ立ち寄りました。それにしても自転車って本当に楽なんですよ。だって、あそこおもしろそうって思ったら、簡単に寄り道できますもんね。観光で回れる範囲がグッと広がります。タクシーだとこうはいきません。

カメハメハ大王像は鉄板のフォトスポット
イオラニ宮殿

「友だちがやってるカフェがあるからいってみよう」

ジェレミーが連れてってくれたのが、DOWN TOWN COFFEE。オーナーのフレッド福田さんは日系3世。フレッドさんは日本語も大丈夫なので、英語はちょっと、という人にも安心のお店です。
かっこいいTシャツを着てますね、といったら、ホノルル在住のジェイクシマブクロというウクレレ奏者のTシャツなんだという。

「彼の演奏は本当に素晴らしいんだよ」
 
フレッドさんが熱っぽく語るので、Apple Musicで聞いてみた。フレッドさんのおすすめは、「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」というビートルズのカバー曲。ウクレレってこんなにかっこいいのか、って思わせてくれる素晴らしい演奏。こういう出会いがあるのも旅の面白さですよね。
あ、肝心のコーヒーですが、自家焙煎のコーヒーは深煎りでとてもコクと香りがあって最高に美味しいです。お土産に買って帰るのもおすすめです。

DOWNTOWN COFFEE
オーナーのフレッド福田さん
JAKE SHIMABUKUROのTシャツがよい
DOWNTOWN COFFEのコーヒーは、
このショップでしか買えない。
めっちゃプレミアムなお土産に。

ダウンタウンには、かつてのホノルルの賑わいを思わせる建物がいまも沢山残っています。ヌアヌアベニューには、アンティークショップや雑貨屋さん、古着屋さんが軒を連ねていて、のぞいて回るが本当に楽しい。

ダウンタウンのヌアヌアベニューから海を望む
TIN CAN MAILMAN
ハワイの古いポストカードや写真、フラドールなどを扱う
1930年代のワイキキのポストカードを購入
1930年代のワイキキビーチのポストカード
フレーム付きで30ドルを一目惚れで購入。ちなみに店内は撮影禁止
オーナーがめっちゃかっこよく
写真を撮らせてもらった
ROBETA OAKS
オリジナルのアロハシャツ、フレグランスを扱う
ハワイの手作り石鹸を購入
睡蓮の香りの海塩石鹸(20ドル)とラベンダーの石鹸(10ドル)
どちらも香りに惹かれて購入
アロハシャツ、すごくかわいい
Single Doubleという古着屋さん
ROBETA OAKSの店員さんから激推しされて来訪
Single Doubleは小物類のディスプレイもよい

まだまだ紹介したいスポットが沢山ありますが、一旦はこのあたりで。

自転車で巡ると、見知らぬ街もぐっと身近になるんですよね。観光でハワイにいくあなたも、HCRでロードバイクをもってホノルルへ向かうあなたも、ぜひダウンタウンへのショートトリップ、楽しんでみてください。

くれぐれも安全にはお気をつけて。

Global Ride コミュニケーションディレクターの河瀬でした。
またホノルルの街チャリ記事、近いうちにアップしますね。


Text & Photo_Daisaku Kawase

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Profile

河瀬大作/Daisaku Kawase
フリープロデューサー、(株)Days 代表、GlobalRide コミュニケーションディレクター
愛知県生まれ。ロードバイク歴16年、絶景ライド好き。仕事の合間を縫い、自転車担いで全国へ出かける。愛車はトレック。NHKでプロデューサーとして「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」「おやすみ日本 眠いいね」「あさイチ」などを手がけたのち2022年に独立。番組制作の傍ら、行政や企業のプロジェクトのプロデュースを行う。

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今年もホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)がまもなく開かれるオアフ島に滞在中のGlobalRideコニュニケーションディレクターの河瀬大作です。大会が開かれるオアフ島はワイキキ以外にも、魅力的な街が沢山あります。せっかくハワイに来たなら足を伸ばさない手はありません。 コミュニケーションディレクターの私がお勧めしたいのは、オアフ島の東海岸に位置するカイルア地区です。ワイキキからは、海沿いを行けばおよそ40キロの距離。HCRの2つめのエイドステーションがあるのがカイルアです。オバマ元大統領と大変にゆかりの深い土地でもあり、センスのよいショップが集まるビーチタウンでもあります。シェアバイクのbikiで行くにはしんどいですが、ロードバイクならワンデイライドにはちょうどいい場所です。 カイルア地区までは、海沿いのルートがおすすめ。実はHCRでもカイルア地区まで海沿いを走るルートが組み込まれているのですが、前半のハイライトのひとつが、マカプウ岬のルックアウトからの絶景です。去年、初めてHCRを走った僕が最も心を動かされたのが、ここからの風景です。高く切り立つ山、グラデーションが美しい海、その端境(はざかい)の道を下る時には思わず「最高!」と声がでたのを覚えています。 カイルアはワイキキとはちがって小さな街。歩いてまわれるエリアにショップやレストランが集まっています。 地元の人たちの憩いの場所になっているのが、ChadLou’s Coffee Roasters。自家焙煎の美味しいコーヒーが飲めます。スタッフにおすすめを聞いたら、バニラフレイバーのラテを勧めてくれました。アイ […]

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