自転車ならオアフ島は10倍楽しめる。

今年もホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)がまもなく開かれるオアフ島に滞在中のGlobalRideコニュニケーションディレクターの河瀬大作です。大会が開かれるオアフ島はワイキキ以外にも、魅力的な街が沢山あります。せっかくハワイに来たなら足を伸ばさない手はありません。

コミュニケーションディレクターの私がお勧めしたいのは、オアフ島の東海岸に位置するカイルア地区です。ワイキキからは、海沿いを行けばおよそ40キロの距離。HCRの2つめのエイドステーションがあるのがカイルアです。オバマ元大統領と大変にゆかりの深い土地でもあり、センスのよいショップが集まるビーチタウンでもあります。シェアバイクのbikiで行くにはしんどいですが、ロードバイクならワンデイライドにはちょうどいい場所です。

マカプウのルックアウトからの眺め

カイルア地区までは、海沿いのルートがおすすめ。実はHCRでもカイルア地区まで海沿いを走るルートが組み込まれているのですが、前半のハイライトのひとつが、マカプウ岬のルックアウトからの絶景です。去年、初めてHCRを走った僕が最も心を動かされたのが、ここからの風景です。高く切り立つ山、グラデーションが美しい海、その端境(はざかい)の道を下る時には思わず「最高!」と声がでたのを覚えています。

カイルアはワイキキとはちがって小さな街。歩いてまわれるエリアにショップやレストランが集まっています。
 
地元の人たちの憩いの場所になっているのが、ChadLou’s Coffee Roasters。自家焙煎の美味しいコーヒーが飲めます。スタッフにおすすめを聞いたら、バニラフレイバーのラテを勧めてくれました。アイスでもコーヒーの香りとコクがしっかりと楽しめ、とっても美味しいです。

テラス席が目印のChadLou’s Coffee Roasters
一杯ずつ丁寧につくってくれました
Tシャツやキャップなどのオリジナルグッズも
バニラフレーバーのラテ

このコーヒーショップの並びには、カイルアでもっともセンスのよいセレクトショップが2軒あります。OLIVEとOLIVERです。

OLIVEは、服から食器やカトラリーなど生活雑貨を扱っています。これが実にセンスがいい。良い香りのするハンドメイドのSOY CANDLE(28ドル)、ココナッツを使ったラベンダーのアイピロウ(35ドル)、それとマッチのついたパロサント(12ドル)を買いました。ハワイってこういう身体に気持ちのいいものが沢山あって、うれしくなります。

OLIVEの店内
レイアウトがかわいい
オーナーの女性はとっても気さく
ハンドメイドでパッケージもセンスよし

OLIVERは主にメンズの服を扱っています。ユーズドからオリジナルデザインのTシャツまで、どれもさりげなくてかっこいい。僕はオリジナルのTシャツを書いました。
前の記事で紹介したダウンタウンのSingle Doubleを激推しされました。やっぱりこういうセンスって、地下水脈みたいにつながっているですね。

地元のお客さんが入れ替わりでやってきてました
OLIVEのオーナーとはご夫婦なんだそう
ふたりともめっちゃセンスええやん
オリジナルTシャツ(48ドル)

ランチにおすすめなのは、Uahi Island Grill。Uahi とはハワイの言葉で煙を意味するんだそう。小ざっぱりとしたダイナーでローカルフードがメインのお店。僕は、PORK & POKEをいただきました。ふたつのサイドディッシュが付けられるというので、玄米とマカロニサラダをチョイス。しっかりと煮込まれた豚肉と、ケールとマグロのポケ、そしてマカロサラダも優しい味。玄米もやわらかく炊かれていて、ぱっと見かなりボリューミーでしたが、さくっと完食しました。

風通しのよいオープンなレストラン
PORK & POKE (22ドル)
一緒に回ってくれた永井さん

Uahi Island Grillから徒歩1分の場所にあるのが、Mānoa Chocolate & Wine Bar(Manoa Chicolate Factory)。ここはハワイでは有名なマノアチョコレート の工場。ここはチョコレートを惜しげもなくテイスティングさせてくれます。スタッフのななえさんの日本語の解説がとてもわかりやすくって勉強になります。僕らは8種類ぐらい試食しましたが、それぞれ味に個性があり、自分にあったチョコレートを選ぶことができます。

外観のペイントもかわいい
店内はカウンターがあって広々
説明上手のななえさん
カカオの産地などにこだわったチョコがずらり

オバマ元大統領はホノルル生まれのホノルル育ち。そんなオバマさんはバケーションには毎年カイルアに家を借りて住んでいて、ついにこのエリアに別荘まで建てちゃったそうです。
きもちのよいビーチもあり、センスのよいお店もぎゅっと集まっているカイルアタウン。ワイキキからバスもでています。ほんの少し足を伸ばして、のんびりと散策するのも悪くないですよ。


Text & Photo_Daisaku Kawase

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Profile

河瀬大作/Daisaku Kawase
フリープロデューサー、(株)Days 代表、GlobalRide コミュニケーションディレクター
愛知県生まれ。ロードバイク歴16年、絶景ライド好き。仕事の合間を縫い、自転車担いで全国へ出かける。愛車はトレック。NHKでプロデューサーとして「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」「おやすみ日本 眠いいね」「あさイチ」などを手がけたのち2022年に独立。番組制作の傍ら、行政や企業のプロジェクトのプロデュースを行う。

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今年もまもなく、ホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)が開催されます。起伏にとんだ160キロのコースは最高に気持ちがいいです。でもせっかくホノルルまで来たのであれば、街も楽しみ尽くしたいですよね。そこで提案したいのが街を自転車で走ること。片道10キロの軽い道のりなら、長時間のフライトの疲れをリカバーできるし、右側通行のアメリカの道路にも慣れることができ、安心してHCR本番に望むことができます。 ただ観光でハワイに行くというあなたもワイキキとアラモアナセンターだけじゃない、自転車にのれば、素顔のホノルルが楽しめちゃいます。簡単に借りられるシェアバイクも街のあちこちにあります。 今回は、Global Rideでコミュニケーションディレクターを務める私がナビゲートする、気軽に楽しめる街チャリ旅 in ホノルルです。 でも、あんまり遠くに行くのは不安だし、坂道とかイヤですよね。そんなあなたにおすすめの目的地が、ホノルルのダウンタウン。 ワイキキからの距離は片道10キロほど。コースによっては、絶景ビーチも見られるし、カメハメハ大王にも会えるし、ローカルフードも、おしゃれな雑貨屋さんも、楽しいことが盛りだくさん。それもこれも自転車で回るからこそなんです。 あまり知られていないですが、実はホノルルって自転車用の道が案外、整備されているんですよ。 ホノルルの街にはバイクスタンドがあちこちにあります。これはクレジットカードで簡単に借りられるbikiというシェアライド自転車です。都度利用、1日利用、3日利用という借り方ができます。日本語でも説明が書かれているのですごく借りやすいです。 今回は、 […]

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