「マンハッタンブリッジを封鎖せよ!?」 ニューヨーク5島を独占疾走レポート!(前編)
FIVE BORO BIKE TOUR 2024 🇺🇸

非日常体験。マンハッタンを駆け抜ける

毎年5月にニューヨークで開催されている『FIVE BORO BIKE TOUR』通称、バイクニューヨーク。
世界中の自転車好きが集まる北半球最大のイベント、およそ3万人が口角を緩めて、集まっていた。
もちろん私もそのうちの一人。

みんなどんな自転車に乗るんだろう〜!
どんな光景が観れるのだろう〜!と、当日の朝を迎えた。

5:30 ごろ。薄暗い中、まずは自転車をレンタル。
身体に合ったサイズの自転車を選んでくれて、サドルまで調整してもらい、スタートから安心感でいっぱい。自分の自転車を持ってきていなくても、レンタルサイクルでイベントに参加できるなんて!

いざスタート地点 マンハッタンのダウンタウン、バッテリーパークへ。
信号で天気予報をチェック。昨夜確認したときは一日中雨の予報だったのだけど、午前中は持ちそうとのこと。やったー!でも、今日はすごく寒い・・・。
でもそんなことはスタートのセレモニーが始まったらすっかり頭の中から飛んでいった。
大都会を封鎖し、およそ3万人の、、、つまり、3万台の自転車が走る。
言葉を選ばずいうと、「意味がわからない!」。私にとってはとんでもないこと。ましてやここはニューヨーク。夢や映画の世界でだけ存在していると思っていたような場所。
この街、本当にあるんだ、、そしてここで自転車に乗る!しかも、3万人もの人たちと(これがまさに夢なのか?)
それくらい、私にとっては非日常的な体験だった。(きっと私だけじゃないはず)

スタート前。私はスペシャライズドのクロスバイクを選択。
一緒に走る予定だった鈴木おさむさんの想いとともに
色とりどりのウェアに、さまざまな自転車に。キョロキョロしちゃう。

昨夜大混雑だった道が自転車専用道に!

7:30 スタートに合わせて、少し前からスタートセレモニーが始まる。
参加者の声の盛り上がりに加えて、「リンリンリーン」とベルの音でさらに気持ちが高まる。
これが海外の!ニューヨークの!自転車イベントなのか!と私もさらに高揚!

7:30 すぎ。いざスタート!もうニヤニヤがとまらない。

前日、車で移動したときは激混みだった『RADIO CITY』前 の通り。
クラクションが鳴り止まず、
「おっとこれは車でより歩いて移動した方が早いのでは?」と思ったほど。
それくらいニューヨークは、人も多く、車も多い。世界中から集まる人びとの活気にあふれている。あふれすぎて渋滞してる。

タイムズスクエアでビルと人ごみに圧倒される私(後ろ姿)

ところが、イベント当日は「そんなことがあったけ?」と思うほど、一変。
道路が全面自転車専用になったとたん、道路はこんなに広くて、空気も綺麗で、視界も良好!
昨日見た光景がまるで嘘のよう。やはりこの街は幻か。
ニヤニヤを超えて、ルンルンと朝の大都会を駆け抜けて、かの有名なセントラルパークへ。
入ってすぐ、目に入ったのが、リカンベントバイク。

続いて音楽を流しながら走る、『ミスターインクレディブル』のボブのコスチュームをきたお父さん!?
おそらく後ろにいたのはお子さんかな?もうなんでもありすぎて、なんだか心がホッとした。

ちなみにこの時「アナと雪の女王」が流れて、周囲にいた人は「フゥゥゥゥゥゥ!」と思わず
片手を突き上げノリノリに!(私も)

自転車専用、道は平坦だからあっという間にマンハッタンからブロンクスを通過し、一つ目のレストエリアへ。そこはリペアブース、フード・ドリンクステーション、DJブースとお祭りムード全開。

初めて参加するイベントは、安心材料がいっぱいあると嬉しい
笑顔で迎え入れてくれるみなさん
初めてみたピクルスジュース。周囲からは「まず〜〜」の声も!USDA認証のドリンクをこういったイベントでいただくのは初めてかも? ちなみにお味は……「お身体に良さそうです!」
大会の警備をしているニューヨーク州警警察NYPD(これも映画でよく聞くやつ!)。ハイウェイでは、パトカーで道の封鎖をしていたところも。

スタートしてからおよそ1時間にある一つ目のレストエリア。万が一、朝ごはんを食べる時間がなかった〜という人でも安心!

さて再びこの旅の相棒スペシャライズドのクロスバイクに乗り、次に目指すはクイーンズ。全長およそ1000mのクイーンズボロブリッジを渡ります。その先どんな景色が迎えてくれるのか。

<後編へ続く>

Text_Karen Maruyama

Profile

丸山果恋 / Karen Maruyama
大阪府出身。
2013年に大学入学と同時に上京。2016年東洋大学準ミスグランプリをキッカケに芸能活動を開始。バラエティ番組からラジオアシスタント、DJ、和太鼓ユニットでの活動後フリーに転身。現在「渋谷のラジオ『渋谷自転車部』」でアシスタントを務めながら、「LiveRun」というランナー向けアプリでトレーナーとしてランナーのサポートをしている。自身は2023年の東京マラソンでサブ4達成。ロードバイクや登山、トライアスロンにも取り組んでいる。「Runtrip」「FRAME Channel」などのYoutubeにも出演中。健康的な人生にするためには、適度な運動が必要ということを考えており、あらゆる人に運動の大切さを伝えている。
公式Instagram : https://www.instagram.com/karen_maruyama/
公式X : https://twitter.com/karen_maruyama_

EVENT
編集Mの、BIKE NEW YORKでゆるっと建築観光ライド

2024年5月5日にNew Yorkで開催された「TD FIVE BOLO BIKE TOUR(通称:BIKE NEW YORK)」に参加しました!当日はあいにくの天気。スタート時の気温は10度、風速20km /h(寒!)、天気はどんよりとした曇り。それでも前日までは降水確率91%という予報で、朝から降らなかっただけマシという感じ。長袖のジャージーを重ねてもたまらない寒さで、レインコートを着用しても震えがくるほど。走ったら身体が温まることを祈りつつ、まずはレンタルバイクをピックアップしにマンハッタンの最南端、Battery Parkへ。日の出前の海風が吹き荒ぶ中、こんな条件の悪さで走っても楽しいのかという思いを抱きつつ、結局は得難い観光体験に心おどった4時間半… 目次 1,This is New York ! な街並み2,The Harlem History3,アートを感じる街、Brooklynへ 1、This is New York ! な街並み 早朝からのどんより気分を吹っ飛ばしたNYの魅力、それは建築群。著名な建築家によってデザインされた迫力ある高層ビルの数々。名を知られぬ設計者によるアパート。それら新旧の建物が至るエリア内で隣り合い、古いレンガ造りにはスタイリッシュな鉄骨の階段が備えられ、街路樹と小さな緑地、グラフィティが街を彩る。もう、これらを眺めるだけでThis is New York ! なムード。というわけで、今回はポタリング感覚でゆるゆる走りながらコース中に見つけたNYの印象的な建築をお届けします。 BIKE NEW YORKではこの日だけコース内の車道が自転 […]

#New York
EVENT
「マンハッタンブリッジを封鎖せよ!?」 ニューヨーク5島を独占疾走レポート!(後編)
FIVE BORO BIKE TOUR 2024 🇺🇸

北半球最大のサイクリングイベント『FIVE BORO BIKE TOUR』通称、バイクニューヨーク。ここからは後編をお送りします。前編はこちら クイーンズ橋でロープウェイと並走! スタートして1時間。レストエリアでもぐもぐ、ごくごくと補給。全長1,135mのクイーンズ・ボロ・ブリッジを渡って、目指すはクイーンズ。 緩やかな上りがあり、少しゼェハァ、息が上がる。そんな中、パッと左を向くとロープウェイが!「人生初!ロープウェイとの併走!」そもそも1キロを超える橋を渡ったことも初めて。初めての街を自転車で走ると新しい刺激や体験が次々とやってくる。 上り坂がつづくので息が切れそうになるのだけれど、ロープウェイと並んで自転車を漕いでいることに興奮が止まず、苦しいのに笑みがこぼれるという謎のテンション!ロープウェイの中に人は乗っているかな〜?こちらの様子は見えているかな〜?あいにくの曇天で中の様子はあまり見えなかったけど、「見ている人がいるかも?」と思ってついつい頑張っちゃいました。 橋にさよならを告げるとすぐに2つ目のレストエリアに到着。お菓子にエナジーバーにフルーツに!と盛りだくさん。 特にエナジーバーは普段のライドのときも頻繁に食べるので、どんなものがあるのか気になる、、、そして全部食べたい、、(でも一本しか食べられなかった。エナジーバーって一本でお腹いっぱいなるようになっていますもんね!) 私が食べたのはグラノーラのバー!お菓子感覚で食べられるし、しっかりエネルギーもある。食べ応え抜群。硬すぎず、柔らかすぎずの食感。味も控えめでちょうどいいのが好みでした。 腹ごしらえを終えて向かう […]

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EVENT
2分で分かる!「バイクニューヨーク」

こんにちは。HONOLULU CENTURY RIDE 2023に続き、第二回目の「INFOGRAPHIC GUIDE*」をお届けします。*INFOGRAPHIC_視覚的にわかりやすいイラストやグラフなどを用いて情報を伝える手段 今回は今年の5/5(日)に開催予定の、通称「BIKE NEW YORK」について。このイベントはアメリカ・ニューヨーク市で開催される北半球最大のサイクリングイベントです。5つの区(BORO)を巡ることから大会の正式名称は「TD FIVE BORO BIKE TOUR」と名付けられ(TDはメインスポンサーであるTD Bankの頭文字)、全米のライダーが待ち焦がれる大イベントです。 初開催は1977年。当時は自転車の教育プログラムから端を発したイベントで、参加者は高校生と自転車クラブの会員による約200名でした。5つの区を巡り、距離は50マイルほど。それが翌年のニューヨーク市市長の交代に伴い自転車乗車が促進された影響で、走行距離は家族連れでも走りやすい40マイル(約64km/現在の距離)に制定されたそうです。「FIVE BORO BIKE TOUR」という大会名もこの年から制定されました。 2024年は第46回目の大会となります。現在の主催はニューヨーク市でサイクリングを推進する非営利団体「Bike New York」。コースの一般道や高速道路、橋をカーフリー(自動車通行止め)にするため、初心者や親子でも気軽に参加することができます。コースを見てみましょう。 出発はマンハッタンのダウンタウン、バッテリーパーク。6番街(Avenue of the Ameri […]

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