ウチナーンチュライダー 長濱良起が案内する
嘉手納基地一周ライド
通称カデイチ!?

こんにちは。ウチナーンチュライダーかつライターの長濱良起です。
ちゃんと、三線*を弾きながら歌います。

さて、今回で3回目となる本企画でございますが、目的地は「米軍嘉手納飛行場」です。
嘉手納町(かでなちょう)・沖縄市・北谷町(ちゃたんちょう)の1市2町にまたがるこの広大な通称・嘉手納基地。
もうこうなってしまったらある種、観光資源にでもしようというしたたかな気持ちを持って自転車で一周しようというのが今回のプランです。
一周は約20km。
沖縄旅行であちこち行きたい人にとってはお手軽で良いかなと思います。
琵琶湖一周が「ビワイチ」、四国一周が「シコイチ」ならば、嘉手納基地一周は「カデイチ」でしょう。
では、行ってみましょう!

*三線(サンシン)_沖縄・奄美地方に古くから伝わる弦楽器。三味線に似ていることから「沖縄三味線」と呼ばれることもある

目次

1、フェンスを左にぐるぐる作戦
2、「道の駅かでな」から見える風景は
3、嘉手納基地の周りに「CoCo壱」がたくさんある理由
4、自転車盛ん県・沖縄を目指して!

1、フェンスを左にぐるぐる作戦

こんな感じで、フェンスを左に見ながらぐるぐる進んでいこうという作戦です。スタート地点は「沖縄市中央公共駐車場」。

地元や商店街ならまだしも、わざわざ自転車で基地の周りを意図的に進んでいくなんて滅多にない機会です。
フェンス沿いに用事なんか普通はないですからね。
ただ、そのフェンス沿いというのが功を奏して、人通りがないぶん、自転車を快適に漕ぎ進めることができます。

むしろ開放感すらあります。

しかも、反時計回りで進んでいった場合、ずっと下りなので全然体力を使うことがありません。
あまりにも下りすぎて「おいおい、後半めちゃくちゃ上るんじゃないか」と心配にすらなりましたが、とにかく風を感じていきます。
道幅もしっかりとあって、予想以上に走りやすいです。これはカデイチ、流行るかもしれません!

あと、基地の周りを自転車で走っていると「撮り鉄」ならぬ「撮り軍用機」の人々が200万円ぐらいはしそうなレンズを持って構えている姿を多く見られたことも、僕にとっては新たな発見でした。
「カデイチ流行らせて観光資源にしてやるぞ!」と意気込む前に、もうとっくにある程度の観光資源になっていました。

2、「道の駅かでな」から見える風景

下りに下って3分の1周ぐらいすると、分かりやすい建物が目に入ってきます。

「道の駅かでな」です。
3階は展望台になっています。そしてみなさんが展望している先は…

嘉手納基地です。

ちなみに下に見えるフェンス内側の畑は、「黙認耕作地」と呼ばれるところです。
米軍が接収した軍用地ではあるのですが、実質は使用をしていない場所で、もともとの地権者の使用が暫定的に認められている土地です。
展望台から丸見えという意味では、日本一有名な黙認耕作地かもしれません。
この日は日曜日だったのでそこまで離発着はなかった*のですが、展望台は家族連れなど多くの人でにぎわっていました。

*戦闘機が訓練のために離発着するタイミングなどは軍事機密で公表されることはないそうです。ただ、嘉手納町観光協会の方が調べたところによると土日は少なく、離発着が多い月は12月、4月の順だそう(一般社団法人嘉手納町観光協会webサイトより)

お店もいっぱい。これは一部です。
こんな表示も。

沖縄ぜんざいも頂きます。沖縄ではおしるこを食べる文化がない一方で、こうしてみぞれのようにして食すことが一般的です。
同じようなスイーツは台湾でも見られます。

せっかくなのでアメリカっぽいものをと、ハンバーガーを食べることにしました。
沖縄はバーガー屋さんが多いです。
地域ごとに名店があり、お気に入りのバーガー屋さんがある人も少なくありません。

「3S BURGER」さん、ごちそうさまです。
全国のバーガーコンテストで3位になったこともある人気店です。
お腹も元気も満タンで、カデイチを続けましょう。

3、嘉手納基地の周りに「CoCo壱」がたくさんある理由

「嘉手納ロータリー」を過ぎると、だんだんと市街地っぽくなっていきます。

ちなみに、おなじみのカレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」は、沖縄県内の売り上げがかなり上位を占めていることが報道されています。
米軍関係者にめちゃくちゃ人気で、なぜか「CoCo’s」というあだ名まで付けられています。
SNSで、沖縄駐留歴のある人が「CoCo’s行きたいー」と書いているのを見たこともあります(笑)

それを裏付けるかのように、カデイチの20kmの道のりには3店舗も「CoCo壱」があります。

そして、北谷町に入りました。

この辺りから、今まで楽してきた分というか、下りに下りまくってきた分の総回収が始まります。
ずっと上りです。
距離的には、ラスト4分の1ってトコでしょうか。
ただ、このアップダウンのバランスが絶妙なんです。さすがカデイチ!
序盤~中盤はダウンが主体なので疲れることなく、余裕をもって旅そのものを楽しむことができるわけですが、やっぱり途中から「そろそろ上り坂アタックしたいな」という気持ちにもなるわけです。
そんな場面でしっかり上り坂が現れてくる。
嘉手納基地のゲートがある沖縄市の中心地では、道路を封鎖しての結構大きなフェスも開催されていました。

4、自転車盛ん県・沖縄を目指して!

沖縄県はサイクルツーリズムの推進に向けて、2030年までに本島一周の自転車路を整備することを基本方針に盛り込みました。
観光立県を謳う沖縄県。
きれいな海、温暖な気候、ワイルドな自然、沖縄らしさが滲み出る美味しい食事以外にも、
新しい楽しみ方としてぜひ、自転車で巡り、そこかしこの土地の空気感を感じてほしいと思います!
めんそーれ!

🚲本日のライド行程 *ライター同行者のデータより

STRAVA 嘉手納基地一周



Text_Yoshiki Nagahama

Profile

長濱良起/Yoshiki Nagahama
フリーランス記者、テレビディレクター、放送作家。琉球大学マスコミ学コース卒業後、沖縄県内各企業のスポンサードで鹿児島―東京間の自転車旅を経て、30カ国世界一周を行う。2018年、北朝鮮での撮影をまとめた写真展を開催。2023年には「10kg痩せるまで帰らない台湾自転車旅」を敢行(まさかの妻も同行)。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(東洋企画工房、2010年)。合同会社XY STUDIO代表。1986年、沖縄県浦添市出身。

 

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旅に出ようと思い立った。 どこかの街でのんびりと過ごしたいと最初はシンプルに考えていた。しかし次第に欲望がむくむくと大きくなる。美味しいものをいっぱい食べたいし、東京での生活とのギャップがあったほうがいいし、なにより過ごしやすい場所がいい。 で、選んだのが沖縄の那覇だった。 そしてもうひとつ、大きな欲望があった。 サイクリングだ。

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急に日常から離脱したくなるときってありますよね。仕事をするのが嫌なわけじゃないんだけど、環境を変えたいっていうか。そんな時は自転車を担いで、どこかにいくのがよい。見知らぬ土地を風をきって走れば、もやもやなんてすっ飛ぶし、あなたの人生をより豊かにしてくれるだろう。 ということで、ある日、ロードバイクとともに那覇へと向かった。 2023年の12月、東京はもうコートが必要な寒さだった。しかし2時間弱のフライトで降り立った那覇の街は、Tシャツに短パンで十分だった。

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はじめましてみなさん。自転車は好きですか?そりゃ、きっと自転車好きな方がGlobal Rideさんの本コラムにたどり着いているのでしょう。それでは「年末なのに気温25度のとっても海がきれいな沖縄」はお好きですか? 今回は沖縄で生まれ育った芯からのウチナーンチュライターである私・長濱が、1年中楽しめる気軽なシーサイドサイクリングをご案内します!地元民も目からウロコな新鮮な旅を、追体験してみませんか。

#Okinawa #KOZA