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輪行プロフェッショナルがお届けする
輪行ガイド(国内編 #02)

こんにちは、温玉ねぎとろです。輪行ガイド(国内編 #01)に続き、本記事では主にバスを利用する際の注意点と宿泊施設について解説します。*2024年8月現時点での調べ 目次 2. 国内輪行のルールと状況 2-6 バス(高速バス・空港連絡バス) 2-7 バス(路線バス) 2-8 飛行機3. 輪行の受け入れ態勢/宿泊施設4. まとめ 2-6 大型バス(高速バス/空港リムジンバス/共同運行バス) 高速バス<専用の輪行袋の使用規定>・輪行袋に収納している・混雑時は使用できない可能性がある 基本的には電車と同じ場合が多いです。輪行袋に収納しているということを条件に許可をしている場合もありますので、使用される予定のバス会社の規定を確認しましょう。 <バスでの輪行について>現在の日本国内ではバスで輪行する長距離移動は少し難しい状況にあります。というのも、以前までは数社の高速バス会社で輪行の受け入れを行っていたのですが、現在はサービスが終了している場合が多いです。そのため、バスで輪行する場合はしっかりと該当路線の規定を確認し、必要であればバス会社に電話をして確認をしましょう。2024年現在、高速バス・都市間バスなどの長距離移動をするバスでは輪行を受け付けていない場合が多いです。 また、規定としては以下のような場合が多いです。 ・輪行袋に収納している・混雑時は使用できない可能性がある バスの場合はトランクルームのサイズに限りがあるので、なるべくコンパクトに収まるように工夫をしましょう。基本的にはトランクがあるバスの一部で輪行可能な場合があるという認識です。都市間バスに関しては、鉄道在来線が衰退もし […]

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噂のThe Japanese Odysseyとは?#04
クレイジーな設定

目次 1 チェックポイントとセグメント2 ルートの「妙」 1 チェックポイントとセグメント 2016年のイベントは東京日本橋を出走し、全国各地に散りばめられた11箇所の山岳チェックポイント(以下CP)を経て、会期2週間以内に終着地大阪道頓堀を目指す。 総距離にして約2500~3000kmの道程になるだろうか。 前年に増してクレイジーの度合いが増している。 日本橋〜道頓堀といえば、よく知る東海道で、国道1号線を使えば550kmほどの距離のハズ。 が、何をどうしたら3000kmなのか。謎を解く鍵はやはりCPだ。 以下に2016年の完走要件となったCPを挙げてみよう。 The Japanese Odyssey 2016 全チェックポイント ①草津白根山(群馬)②榛名山(群馬)③大河原峠(長野)④入笠山(長野)⑤乗鞍山(長野)⑥木曽御嶽山(長野)⑦大台ヶ原山(奈良三重県境)⑧剣山(徳島)⑨天狗高原(高知県)⑩篠山(愛媛・高知県境)⑪安蔵寺山(島根) 変態好事家サイクリストたちをなら存分喜ばせる自転車的名所と言えなくもない、いずれも長距離登坂をともなう高強度な峠の難所である。 それらが本州~四国にかけて幅広く、また意地悪く分布する。 参加者は事前ルート設定に相当苦しんだことは想像に難くない。 ブルベと同様、この手のレースの通例として、参加者各々のルート設定は当然各人の準備に任されている。 だが、相手はブルベを遥かに凌ぐ長大な道のりである。 2週間の長い期間と3000kmの総距離を通じて、CPをいかに効率よく、または効率無視で面白くつないでルートを切るか、各サイクリストの経験はもちろん、6 […]

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噂のThe Japanese Odysseyとは?#03
僕の「The Japanese Odyssey」元年へ

目次 1 変わらず見えない全容2 「ドット」ウォッチャー 1 変わらず見えない全容 年が明け、前年のリベンジに手ぐすねを引いて待つ僕に、第2回The Japanese Odyssey (以下、TJO)は随分優しかった。 公式サイトは情報の厚みが増し、細かなルート情報まで載っていた。 出発は日本橋。/The event starts at Nihonbashi. イベントの理念や概要といったテキストの端々に、開催地である日本に対する主催者の熱意と敬意が、前年にまして込められていると感じる。 英語版サイトのみなのは、やはり広くグローバルに参加者を募っているのだろう、これは他のウルトラディスタンスレースと同様だ。 しかし前年に続き日本語サイトは見当たらない。 そもそも主催に関して日本人は介在するのか、その余地はあるのか?という疑問符も、前年に続き点滅している。 ともかくなんとか全容を掴みたい。 この年は取材敢行を心に決めた。 2 「ドット」ウォッチャー 取材の事前準備として、まずルールを確認し、次に規定されたチェックポイントの精査と、ルートの予想に取り掛かった。 TJOの特色のひとつに、チェックポイント方式がある。 公式設定されたチェックポイント地点を全て通過(クリア)しないと、最終的な完走は認められない。 この通過を確認するため、参加者全員は出走前に貸与される公式GPSデバイスを自転車に取り付けて出走しなければならない。 GPSにより出走者全員のリアルタイムな位置情報が、インターネット上の公式トラッキングサービスが提供する地図情報の上に、個人アイコンとともに反映されるのだ。 これに […]

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輪行プロフェッショナルがお届けする
輪行ガイド(国内編 #01)

こんにちは、温玉ねぎとろです。 今回は国内で自転車旅行やイベント参加する際には避けては通れない国内輪行について、国内外を自転車で旅した経験を基に簡単にご紹介したいと思います。自転車は飛行機や電車、フェリーなど様々な乗り物と組み合わせて移動することができる自由度の高い乗り物です。上手く交通機関と組み合わせることで、ちょっと遠いと感じていた地方のイベントにも足を運んでみましょう!*2024年8月現時点での調べ 目次 1. 輪行の歴史と文化2. 国内輪行のルールと状況 2-1 JR 2-2 新幹線 2-3 私鉄各社 2-4 サイクルトレイン 2-5 フェリー・渡船 現在の日本国内では自転車と共に移動する「輪行」が可能です。在来線、新幹線、一部バス、飛行機、フェリーなど多くの交通機関では自転車の両輪を外して「輪行袋」という専用のケースにいれることで交通機関に自転車を持ち込むことができます。ちなみに、海外では電車やバスにはそのまま持ち込めることが多く、輪行袋を珍しがられることも少なくありません。 1 輪行の歴史と文化 そもそも「輪行」は競輪選手が競技場まで移動するための手段として登場しました。その後、日本サイクリング協会と国鉄との交渉によって1970年代に自転車を分解して袋にいれることを前提として、一般のサイクリストの乗車も許可されました。これが現在の輪行文化の発端になります。海外では輪行袋を使用する文化はなく、路線や国にもよりますが基本的には自転車を解体せずに持ち込むことができる場合が多いです。日本では先人たちの活動の積み重ねが輪行という形となり、私たちが交通機関と自転車を組み合わせて […]

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BRISBANE CYCLING FESTIVAL 2024
ローカルサイクリストAyakaのブリスベン現地レポート【後編】

ブリスベン在住のサイクリストAyakaが、パートナーのYoshiと共に地元サイクリスト目線でブリスベン・サイクリングフェスティバルの様子を前後半にわたりレポートします。後編では、目玉となるイベント「ツール・ド・ブリスベン」の大会レポートをお届けします。※前編はこちら 目次 1  ツール・ド・ブリスベンとは?2 スタート、ゴールはエキスポ会場から3 まるで仮想現実!シティのど真ん中を駆け抜ける4 街を一望するストーリーブリッジとハイウェイ5 シンプルだからこそ味わい深いエイドステーション6 「太陽の州」にて7 進化する自転車都市ブリスベン 1 ツール・ド・ブリスベンとは? ブリスベン・サイクリングフェスティバル期間中、ナショナルトラックレース、ナショナルロードレースにファミリーライドなど、数あるイベントの中でも目玉となるのが「ツール・ド・ブリスベン」です。 コースは50km、80km、110kmの全部で3種類。いずれも一般市民向けのファンライドイベントである上に、110kmコース(獲得標高約1,200m)ではUCI(国際自転車競技連合)グランフォンド・ワールドシリーズの参加者資格取得も兼ねたレース部門も開催されます。 このツール・ド・ブリスベンの何がすごいかと言うと、街の中心部から周辺の山間部をつなぐルートを引き、スタートからゴールまで「完全封鎖の都市型ライドイベント」に仕上げたということです。 ブリスベン中心部のオフィスビル群、バス専用道路、高速道路、街のシンボルでもあるストーリーブリッジをこの大会のためだけに完全封鎖したプレミアムなライドイベントなのです。 2  ス […]

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BRISBANE CYCLING FESTIVAL 2024
ローカルサイクリストAYAKAの現地レポート【前編】

ブリスベン在住のAyakaが、パートナーのYoshiと共に地元サイクリスト目線で「ブリスベン・サイクリングフェスティバル」と街の魅力をお伝えします。前編ではブリスベンの川沿いサイクリングとサイクル・エキスポの様子をレポートします。 目次 1  太陽の州・ブリスベン2 日本からブリスベンへのアクセス3 リバーウォークで水上サイクリングを味わう4 ブリスベンにサイクル・エキスポがやってきた! 1 太陽の州・ブリスベン シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市、ブリスベン。ブリスベンが属するクイーンズランド州は「サンシャイン・ステート」(太陽の州)とも呼ばれるほど、晴天率が高いことで知られています。 そのためか、ケアンズのトライアスロン大会やゴールドコーストのマラソン大会など、スポーツイベントの開催が盛んです。州都でもあるブリスベンでは2019年から3月〜4月にかけ街をあげてのブリスベン・サイクリングフェスティバルが催されます。 2024年は3月15日から4月16日の約1ヶ月間にわたり開催されました。期間中はオーストラリア国内のトラック・チャンピオンシップとロードレースのシリーズ選手権、UCIグランフォンド・ワールドシリーズのほか、サイクル・エキスポ、一般市民も参加可能なライドイベント「ツール・ド・ブリスベン」やファミリーライドなど、自転車関連のイベントが市内各所で催されました。 2  日本からブリスベンへのアクセス 日本の方にとってメルボルンやシドニーはお馴染みでも、ブリスベンという都市は初耳の方もいらっしゃることでしょう。冒頭でもお伝えしたとおり実は大都市で、 […]

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Breezing Through Setouchi in Ehime
#03 アメリカ人のジェレミーがライド!
お城に、温泉に、クラフトビール!
しまなみ海道から続く愛媛カルチャーを走る

本格的なサイクリストや自転車好きにとって、愛媛県と言えばしまなみ海道を思い浮かべると思いますが、それだけがライドコースではありません。今回は、県内で最も有名なしまなみ海道の起点である今治市から県庁所在地の松山市まで南下し、日本最古の温泉地・道後温泉を目指すルートを紹介します。このルートは「今治-道後はまかぜ海道」と呼ばれています。この道は日常的に使われているため車の交通量が多く、沿岸の景色を楽しめるのはコースの半分ほどなのですが、たくさんの素晴らしい歴史的名所や、魅力的で個性的なランチスポット、そして楽しい夜も過ごせる街へ続く重要な道となっています。 目次  1. ルートの下見と今治城 2. ユニークな外観のドライブインでランチ 3. 素敵なサービスのホテルにて 4. 街を散策、そして美味しいクラフトビールを探し求めて 5. 温泉と足湯 6. パンク修理のヒーロー 7. 日本最高の城のひとつ、松山城 8. 海風を感じるハワイアンスタイルのカフェで 9. そして、ひたすら海沿いを走る 1. ルートの下見と今治城 時間の制約とこのルート上の多くの名所を見たいという理由で、初日は今治から自転車を後部座席に乗せて車で下見をしました。松山空港に飛行機で来る場合でも、電車やバス、または、しまなみ街道から自転車で今治に来る場合でも、その先で自転車をレンタルするなら、いずれにしても借りたお店に自転車を返す必要があります。今後の記事で、いくつかのサイクリングロードをつなげていき、楽しく挑戦的な周遊コースで愛媛県を自転車で走破する方法をお伝えできればと思います。 今回の「今治・道後はまかぜ街道」は […]

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CYCLE FASHION②
ニューヨーカーはサイクリングウエアをどこで買う?

※TOP写真/FIVE BORO BIKE TOUR2024 パケットピックアップ会場にて、シックなカラーリングにセンスが光る着こなしのスタッフ ニューヨークでは、コロナで公共交通機関やタクシー、ウーバーを避ける人が増えた時、自転車はより安全という認識が広まった。当時、自転車を買う人が急に増えたため、在庫がなくて自転車が買えないという事態にすらなった。上がり続ける地下鉄・バス代に辟易して、通勤などの移動手段に自転車を使い始める人も増えている。シェアサイクルのシティバイクのステーションがマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ジャージーシティーで750ヶ所に増えたことも、自転車愛好家たちの背中を押している。 そんなニューヨークで、サイクリストたちはどこでウエアやアクセサリーを買い求めているのだろうか。 平日は自転車通勤し、週末は健康のためにサイクリングしているニューヨーク在住のジョンさんのお勧めは、2016年にソーホーにオープンしたラファだ。彼は、2005年にラファがニューヨークで初めてトランクショーをした時からのファン。確かに、ニューヨークでサイクリングウエアが最も揃っている店はラファだろう。 店内にはカフェとコミュニティーテーブル、店の奥には中庭があり、サイクリストたちのコミュニティーになっていることが感じられる。 この夏の売れ筋は、身頃部分にメッシュを使って通気性をよくした「プロチーム」のジャージー(200ドル)。メイン素材は100%リサイクルポリエステルだ。 ボトムは「プロチーム」のビブショーツ(295ドル)が、サポートが良いことで人気。女性もこれを選ぶ人が少なくない。 […]

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