ホノルルセンチュリーライド2025
5組のライダーが描くトリップノート
#01 5泊7日/50年来の旧友と

ホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)の余韻に浸っている皆さま、そして今年は参加できなかったサイクリストの方々へ、今月は参加者ご本人によるHCRライド記を連載でお届けします。

それぞれの走りでゴールゲートをくぐった5組のライダーさんによる参加記と、その前後のホノルル滞在の日々も綴ったトリップノートです。イベント前後の滞在をどのように楽しみ、何を食べ、どのような思いで過ごされていたのでしょうか。

第一回目はあと数年で古希を迎えるという松本直彦さんより。

HCRの100mile=160km完走は7回目、昨年に取材をさせていただいた元競輪選手の野田正さん(https://globalride.jp/event/hcr24riders_int_01_jp/)とは大学生時代からの旧友で、今回もお二人でご参加されました。
「今年のHCRはしんどかった」ものの、イベント前後の滞在ではシニアバスカードも手に入れられて、学生時代のようなデイトリップも満喫されています。

ライド中の心情変化に思わず頷きながら読んでしまう、50年来の友と駆け抜けた日常のような非日常HCRライドトリップノートをここに。

行程
1日目移動夜:日本発
観光午前:ホノルル着 
シニアHALOカードを作る/自転車の組み立て/花火鑑賞
2日目観光ゼッケン受け取り/ポタリング
3日目本番ホノルルセンチュリーライド2025参加
4日目観光ホノルル市内散歩
5日目観光ノースショア、ハレイワ観光 ※記事はこちら
6日目移動ワイキキビーチ散歩、ホノルル発
7日目移動夜:日本着

9/26(金)
ホノルル初日。
ホテル到着後、アラモアナのフードコートでプライムリブステーキのプレートランチ。ランチ後に、カリヒ・トランジット・センター までバスで行き、シニアHALOカードを作る。申請費(バス代込み)で、$3を支払い写真付きのカードを購入する。

その後、アラモアナへ戻りフードランドにて夕食他の買い出し。ホテルへ戻り、飛行機輪行したバイクの点検も兼ねて組み立て始める。

バスルームに入っていたその時、野田の叫び声が部屋に響く! 
「バッテリー*を忘れた‼️」*サイクルコンピューターのバッテリー

お互い真っ青! 
さて、どうしたものか考えているうちに、再度、野田の叫び声が。 
「バッテリーがあった‼️」
バイクケースの下に隠れていた模様。バスルームから出て、二人とも腰が抜ける様に座り込む。まずは一安心。
安心した後の本日の夕食はサトウのご飯、フードランドのフレッシュポキでつつましく。夕食後は、隣のヒルトンの花火見物。

ヒルトンホテルの花火は毎週金曜に打ち上げられるワイキキビーチの恒例イベント。9月(冬季)は19:45頃から。写真はワイキキビーチの反対側、The Twin Finホテルで開催されたHCRの懇親会パーティー会場より(編集部注・撮影)

9/27(土)
朝は6時に起床し(年寄りは無駄に朝が早い)、ワイキキビーチを散歩する。
散歩の途中、トロピカルトライブにて、ブラジリアン・アサイボールをいただく。濃厚だが、意外にもあっさりと食べられた。

ホテルへ戻り、前日に購入したスパムおむすびにて朝食。
その後、バイクの調子確認のために、HCRの受付会場へ向かう。昨年インタビューされたスタッフさんに会えるかなぁ〜と密かに期待するが残念でした。
会場で受付を済ませ、HBL50周年ボトル等を購入する。何とか周年グッズには、おじさんは弱くついつい無駄遣いしてしまう。

Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

その後、ど定番のマラサダを買いにレナーズまで軽くポタリング。揚げたてのオリジナルとシナモンをサコッシュに入れホテルにて昼食。
揚げたては背中が熱かった。 

お昼からは、アラモアナでお土産等を物色し、夕食用にグリルチキンのプレートを購入。

ベランダでくつろぐ元競輪選手の旧友

9/28(日)
大会当日、早朝4時起床。
前日に購入したパンケーキミックスでパンケーキを焼き、パイン等で朝食。
スタート会場にて、取材中の編集Mさんを見つけ声をかける!
感動(勝手に思っているだけ)の再会。

右)編集スタッフがスタート時に出会った野田さんと松本さん(編集部注、撮影)

開会式、米国国歌、ハワイ州歌の斉唱、日本人が多くなれば君が代も斉唱か?
日の出の時間となり、いよいよHCRのスタート。
サイクルコンピュータのスタートボタンを忘れずに押す。
スタート直後は集団の間隔が詰まっており、接触に気をつけてダイヤモンドヘッド方面へ向かう。日の出ポイントでいつもの写真をお互いに取り合う。高級なカハラ地区を抜けてハイウェイへ。横をかなりのスピードで車が走るが不思議と怖さを感じない。バイクに優しい環境だからか?

カハラ地区を抜けるライダーたち Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

今年は、ハワイカイを抜けてハナウマベイへのヒルクライムへ。
舐めていたが意外とダラダラと登りが続く。頂上からは期待通りの絶景が続く。ビューポイントで一応写真を撮るが、後で見直すと感動した景色がうまく表現出来ていない、もう少し写真の撮り方を研究する必要がある。グローバルライドの写真を参考にしようかな?

気持ちの良いダウンヒルの後は、サンデービーチで最初のエイドステーション。
オレンジとポイのマラサダを頬張る、忘れずに25マイルステッカーをゲット。
ライド再開スタート時に取材カーに乗った編集Mさんより、応援を受ける。こういう応援は嬉しいですね♪ 次はマカプウルックアウトにて、これまた定番の写真を撮る。ここからのダウンヒルは本当に気持ち良い。

カイルアの第二エイドへ向かうが、昨年となんか違うね〜と野田と会話しながらエイド到着、ライド仲間へ「今年は山側へのコースが無くなったんだね〜」って話すと、無くなってはないとのこと、痛恨のミスコースをやってしまった!
まあ、ファンライドだから良しとしよう….

ここからは、街中のコースを走るが、淡々と距離を稼ぐライドとなる。

カイルアのエイド。定番のシェイブアイスで身体を冷やす

第3エイド。 
昨年までの賑やかさがない。ここのエイドスタッフの皆さんの黄色い声援が好きだったのになぁ….
カメハメハロードを折り返しまで向かう。折り返しのスワンジーパーク前の10kmぐらいの海岸沿いのコースが一番好きな場所!
毎回、エメラルドグリーンに癒される!HCRに参加するのはここを走るためだな。

右手にエネラルドグリーンの海を臨みながらカメハメハロードを走る松本さん(編集部注) Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A
二人で撮り合った写真

折り返し地点のエイドステーションで、スパムおむすびを補給する。
お決まりの100マイルターンアラウンドで写真を撮っていると、白戸太朗さんと久しぶりに再開!
ご挨拶と一緒に写真を撮り、お互いゴールを目指す。

お疲れ気味で今回の帰路は淡々と距離をこなすライドとなる。
往路でショートカットした山岳コースをきちんとカバーして、帰路最大の難所(大袈裟!)であるマカプウまでのヒルクライムへ。
疲れた身体に鞭打ちながら、ふと海を見ると…. 今までに無い、超綺麗なグリーンの海が!これぞハワイ!ホノルルセンチュリーライド! 
この景色はワイキキビーチでは味わい合えない感動ですな。

碧のグラデーションが美しい海を左手に見ながら上がるライダーたち。復路のマカプウ岬にて(編集部注) Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

マカプウからのダウンヒルは路面が酷く気が抜けない!
やはり、落車がありアンビュランスが来ていた。怪我は大丈夫かな?
ハワイカイゴルフコースを抜け、最終エイドへ向かう。
オレンジと氷をボトルに詰め、ラストライドへ。
ここで、アメリカ人と思われる、お兄ちゃんがみんなのボトルへ氷🧊を入れていた。米国人も意外と優しいなーと、最近の日本人から感じることが無くなった優しさを感じてしまった。

ハイウェイをゴール目指して走る。この辺で珍しく野田の脚が攣りだす。
しかし、さすが元プロだけあって、ごまかしごまかし走れる!
ここのルートは毎年追い風なので、何とかゴールを目指せる。
カハラの高級住宅街を抜け、最後のダイヤモンドヘッドのヒルクライム。
ここをこなすとゴール。
ヒルクライムが終わると、これで終わりだぁーっという開放感と、ハワイロスが始まり出す。

Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

ゴール後は二人で芝生に座り込み、暫く動けない。 ここで編集Mさん登場! 暫く取材かお喋りか、楽しい時間を過ごす。
その後、写真を撮ってもらったりしてHCRゴールを楽しむ。

ゴール後、トライアスリートの白戸太朗さんを囲むお二人(編集部注)Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

今年は走り込み不足がたたり、ヘトヘトになりながらも何とか100mileを完走。エイドでの休憩時間が長くなり、昨年より30分遅くゴールだった。
名残りを惜しみながら、スタッフの方と来年の再開を約束しお別れ。コツコツとお小遣いを貯めて、コツコツと練習し来年も100mileへの挑戦を心に誓う。
夜はさすがに疲れたので、アラモアナ近くの、カピロニアシーフードレストランで飲茶を食す。ここのレストランはリーズナブルで美味しくお勧め。日本人は意外に少ないレストラン。

9/29(月)
意外と早くお目覚めで、朝のワイキキビーチを散策。
2日前と同様に、トロピカルトライブにてアサイボール、今日はハワイアン。 自分はブラジリアンの方が好みですね。
朝食はパンケーキとソーセージ、玉子スープ、グリルチキンの残りで、チキンオムレツを。お昼近くまでホテルでのんびりして、ディーン&デルーカ、アラモアナとウォールマートにてお土産を購入。
夕食は手抜きで、オレンジチキンのプレート。明日のハレイワ散策に備えて早めの就寝。

ホテル前のヨットハーバー

9/30(火)
(編集部注)この日はノースショア、ハレイワまでの日帰り旅行を楽しまれた松本さん。学生時代に戻ったかのような旧友ふたりのバストリップ($2.5のシニアカードのみで!) は後日のGlobal Rideノースショア特集でお届けします。

10/1(水)
最終日。
朝起きると、ワイキキでは初めてどんよりとした雲と雨!
暫くすると雨も止んだので、最後の散歩。
昨晩で全ての食材を使い切ったので、ホテルのカフェでコーヒーと昨日手に入れたバナナケーキで簡単に朝食を済ませる。バイクケースとスーツケースの大荷物を持って、ロビーで手配しておいたタクシーを待つ。

帰りの空港まではずっと雨だったが、野田がポツリと「これで天気良かったら、まだホノルルに居たいよね〜」ってつぶやく。

空港到着後は、搭乗手続きを済ませて空港内へ。
新しく出来ていた、中華のパンダエキスプレスで軽くブランチ。さすがにひとり1プレートは多く、二人で1プレートをシェア。
その後、空港内のショップをぶらつき、日本への飛行機へ。
羽田で乗り継ぎ北九州までかなり時間がかかったけど、なんとか北九州空港へ戻れました。空港から出ると、「あれっ?、秋じゃん」 既にホノルルロスでした。

今年のHCR2025はしんどかったですが、顔見知りのスタッフさんはじめ、久しぶりの方にお会い出来て毎回ながら本当に楽しい遠征でした。

Photo_HONOLULU CENTURY RIDE / HM-A

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Profile

Naohiko Matsumoto
1957年生まれ。1970年代に放映された番組「素晴らしき自転車野郎」に感化され自転車に目覚める。高校時代には、ツール・ド・フランスを走るエディ・メルクスに憧れ、アルバイトで得た資金をもとに初めてのロードバイクを手に入れる。大学時代は、同級生の野田とサイクリング三昧の学生時代を過ごす。社会人となり家庭を持ったのちは自転車とも疎遠になるが、50歳を過ぎ子育てがひと段落して、自転車熱が復活。競輪選手を引退した野田と再びサイクリングを復活する。2010年に憧れであった、ホノルルセンチュリーライドへ初参加。

FEATURE EVENT
〜2024年のホノルルセンチュリーライドはどうする?~
編集Mの、初心者は振り返る
#1 荷物が多すぎました

こんにちは。昨年にHonolulu Century Ride 2023へ初参加し、すっかりライドの虜になった編集部のMayumiです。あの日以来、ロードバイクを借り川辺を走る週末を送っていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。3月に入り、海外ライドイベントが続々と募集を開始しています。さっそく本題へ! 目次 1,HCR 2024の申し込みが始まりました!2,これだけ気にしておく3つ3,それから 1、HCR 2024の申し込みが始まりました! ついにHonolulu Century Ride 2024の申し込みが始まりました。こちらより日本語サイトで申し込めます。 https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/95283 開催は毎年9月の第四日曜のため、今年は9/29(日)。あの爽快感と達成感が再び!!頭の中にはHonoluluの虹が… 初ライド、初イベント、初ハワイと初めて尽くしだったHCR 2023。ど素人が時間内にゴールしたときの感動は…体験した人にしか分かりません。しかも初参加者限定の。中学3年で運動部を終了した身にとっては、昨年のあの瞬間まで、わざわざ時間とお金をかけてスポーツイベントに出る人の気持ちがわかりませんでした(ほんと失礼しました!)。ところが今は… ちょっと振り返ってみます。 走り切ったあとは、生きててよかったレベルの高揚感に溢れ出る笑みが堪えられませんでした。 そして、完走証をもらったときの「これだ」感! と振り返ってのHCR 2023。 アクシデントを乗り越えながらも、さまざまな方に助けられ、時間内に目標の80km*を完走 […]

#How to #Hawaii
FEATURE EVENT
ホノルルセンチュリーライド2024 ライダーインタビュー企画
ハワイで感じる風、そして…
〜なぜ、ハワイで自転車に? 上級者編~

「ホノルルセンチュリーライド2024」参加ライダーインタビューの最終回は、上級者のライド記で締めくくります。常連ライダーの皆さんは5回、10回と参加を重ねるこの大会に、何を感じ、どのような部分に惹きつけられているのでしょうか。「地球上で最高のライドイベント」とも言われるホノルルセンチュリーライド(以下、HCR)に幾たびと参加するその魅力や楽しみ方を伺いました。「あなたはなぜ、何度もハワイで自転車に?」 目次 1 新入社員が初ライドした理由/Keisukeさん2 2025年へ持ち越したゴール/Kenjiさん、Keikoさん3 ひとりでも、一人じゃないドラマがある/だんきち さん 1 新入社員が初ライドした理由/Keisukeさん 「ホノルルセンチュリーライドを社員旅行にしようと思って、スタッフ全員に声をかけたんです、そうしたら手を挙げたのが彼だけで笑」 九州地方で病院を経営されているKeisukeさんは、大のホノルルセンチュリーライドファン。昨年も100mile=160kmを完走されていた。 「一度走ったらわかる、こんなに気持ち良いライドができる場所は他にないですよ。社員旅行に誘ったらみんな行きたい!と言うかと思ったけれど、そんなことなかったんですよね〜」それはがっかりですね…でも、今どき、なんて太っ腹な! 残念そうな表情で話すKeisukeさんは常連さんだけあって、HCRをよく見ている。インタビュー中もホノルルやイベントについての話が尽きず、このままポキ丼でも食べに行こうかと思ったくらいだ。「日本国内でイベントに出ようとすると飛行機を使うでしょ、本番前後で必ず1〜2泊はするし、 […]

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