Circle of Cycling Friends りんとも!
#03 岩波信二さん

ライドを楽しむ人を繋げます。日本人初のツールドフランス出場者・今中大介さんからの「りんとも」は、岩波信二さん。「星のや富士」でサイクリングガイドをされている、こちらもライドのプロです。最近はどのようなライドをされているのでしょうか。

目次

 Profile
 1. 愛車を教えてください
 2. お気に入りのサイクリングコースは?
 3. 直近で出場したライドイベントとその感想
 4. 次に参加してみたいライドイベントとその理由
 5. 過去のライド人生における最も印象的な思い出
 6. ライド関係のお気に入りグッズとその理由
 7. あなたにとってライドとは?
 次回ゲストのご紹介

Profile

名前 岩波信二
職業 星のや富士 サイクリングガイド、マッサージ師
趣味 サイクリング、サウナ
自転車歴 40年
SNS Instagram @shinji_iwanami

1. 愛車を教えてください

CannondaleのSynapse
先シーズンはニセコクラシック、グランフォンド世界選手権、全日本選手権シクロクロスマスターズを全てこの一台で走りました。

2. お気に入りのサイクリングコースは?

富士山周辺の林道です。特に交通量が少ない滝沢林道はストレスを感じず、無心になれるので夏場は毎日走りますね。
もう一つは、箱根から湯河原の椿ラインです。富士山、駿河湾、相模湾が360度の大パノラマの贅沢ラインです。こちらに雪が積もる頃は毎週走りに行きます。

3. 直近で出場したライドイベントとその感想

全日本選手権マスターズ。
50歳クラスのエントリーは80名ほどでした。第二次ベビーブームに産まれた子どもたち=私たちは、みんな自転車に乗っていましたね!友だちの家に行くのも、少年野球に行ったり釣りに行くのも。そんなオジさんたちによる30分間の全力の戦いは、見るほうも面白いです。シクロクロス*を始めたのは40歳を過ぎてからですが、ロードレースのような高速にならず、転倒しても大きな怪我に至らないのがお勧めのポイントです。

*シクロクロス_ロードレース選手のオフトレーニングの一環として始まった、秋冬がシーズンのオフロード自転車競技

4. 次に参加してみたいライドイベントとその理由

ニセコクラシック。
毎年出場していますが、夏の北海道は特別ですね。
写真は札幌近郊で有名なフォトスポットです笑。

5. 過去のライド人生における最も印象的な思い出

昨年のグランフォンド世界選手権。
世界各国から集まったマスター達の熱い走りは、いま思い出してもドキドキします。そして大佐=アレクサンドル・ビノクロフ/Alexandre Vinokourov*の背中を見て走ったことは一生忘れないでしょう。

そして実は大会前からいろいろあって。RaphaのレーシングクラブというSNSコミュニティの中から初顔合わせの3人で一緒に参加したのですが、トランジットではぐれたり、現地でレンタカーの予約が取れていなかったり、パーキングでチケットがうまく見えていなくて駐禁を取られたり……(さんざん)。さらに一人のメンバーが熱を出して出場が危ぶまれたのですが、現地で再会した香港のライダー友人が薬を分けてくれ無事に出場できたりと、波乱万丈。とはいえ、このレースを目指して一緒に取り組んだメンバーは、来年も一緒に!と思う絆が生まれた、ひとしお感慨がある旅でした。

自転車は一回一緒に走っただけで仲間になるからいいですね。

*Alexandre Vinokourov_カザフスタン出身の自転車プロロードレーサー。カザフスタン共和軍憲兵隊大佐の階級を持つことから「大佐」とも呼ばれ親しまれている。2012年ロンドンオリンピック金メダリストでもある。

6. ライド関係のお気に入りグッズとその理由

Burleyのサイクルトレーラー
日本ではあまり目にしないので、どこに行っても話しかけられます。
乗ってる犬は、楽しいんでしょうかね? 笑

7. あなたにとってライドとは?

旅と出会いですね!知らない場所との出会い、人との出会い。
自転車での旅の楽しさを教えてくれたのが次にご紹介するCYCLING JAPANのケンさんです。

🚴‍♂️次回ゲストのご紹介

全国を駆け巡り、昨年も世界のライドイベントで走られた岩波さん。
そんなご本人が紹介してくださった「りんとも」は…

河村健一さん/JCGA公認サイクリングガイド マスター

岩波信二さんよりご紹介↓
自転車のガイドを始めるきっかけはCYCLING JAPANへの参加からでした。団体を立ち上げたケンさんはじめ皆さんが引いてくれたロードを走れば、日本の魅力を知るスペシャルなライドになること間違いなしです。




次回もどうぞお楽しみに!

🚴‍♂️今までに登場いただいた、りんともの皆さん🚴‍♂️

CULTURE EVENT
BIKE TALK 2022 「オーストラリア・クイーンズランド編」
オーストラリア・クイーンズランド州における、サイクリング事情

Global Rideが手掛けるオンライン・トークイベント 「BIKE TALK」 ~オーストラリア・クイーンズランド編~ を開催しました。 ゲストには、クイーンズランド州政府観光局 日本局長のポール・サマーズさんをお迎えし、オーストラリア・クイーンズランド州における、サイクリング事情や、代表的なライドイベントについてお話を伺いました。

#Australia
TRIP&TRAVEL CULTURE
下町自転車散歩 #02
江戸・下町のレジェンド
北斎の名残をさがして(その2)

葛飾北斎の足跡を自転車でたどる短期連載第2回。今回は、勝川一門に入門し、浮世絵の世界に飛び込んだ20代の北斎から始まります。 目次  1. 相撲の町にて(20歳~) 2. 北斗の人(30歳~) 3. 北斎、葛飾北斎となる(40歳~) 1、 相撲の町にて(20歳~) 北斎は勝川一門に入門わずか1年で勝川春朗を名乗ることを許され、錦絵を製作します。(なお、彼は生涯で画号を30以上変えていますが、本コラムでは北斎で統一します。)当時の浮世絵のモチーフは、美人画、役者絵、そして相撲絵など。 北斎が9歳の1768年、勧進相撲(幕府に認可された公式な相撲)の会場が両国橋からほど近い回向院に移され、以降回向院は1946年まで相撲常設館として賑わいました。当然、北斎も力士の筋肉や動きを観察するため幾度となく通ったことでしょう。 ※訪日外国人の方に向けたドコモバイクシェアの借り方については次のページもご参照ください。訪日外国人の方がドコモバイクシェアを利用する方法 なお、この頃北斎は挿絵の他に匿名で文章も書くことがありました。貸本屋で働いた経験が役立ったのかもしれませんね。 2、北斗の人(30歳~) 破門と天啓 34歳。師匠の勝川春章の没後、北斎の才能を妬んだ兄弟子たちからの嫌がらせなどもあり、北斎は勝川派を飛び出します。その後さまざまな流派の門をたたいて画法を修行しますが、春朗の名前を使うことも禁じられ、唐辛子やカレンダーを売り歩いてしのぐほど極貧の時代だったといいます。 このころの北斎について、柳嶋妙見山法性寺にはこんな話が伝えられています。曰く、北斎が北辰妙見菩薩(北斗七星を象徴した仏)に […]

#E-BIKE
TRIP&TRAVEL CULTURE
下町自転車散歩 #02
江戸・下町のレジェンド 北斎の名残をさがして(その1)

1856年。フランスの若き版画家ブラックモンは知人のコレクションの陶磁器を見せてもらう。陶磁器は当時海外との国交を禁じていた日本から輸入されたもので、おそらく西欧では希少なものであっただろう。しかし彼の目を惹きつけて離さなかったのは器ではなく、その包装紙だった。それは、葛飾北斎の『北斎漫画』の1ページ。絵に感銘を受けたブラックモンは、その後苦労して入手した『北斎漫画』をパリの画家仲間たちに広め、やがて北斎はフランスからヨーロッパで広く知られるようになる。 …という話は残念ながら創作といわれていますが、北斎が当時のヨーロッパ、とりわけクロード・モネやフィンセント・ファン・ゴッホといった若き印象派の画家たちに強い衝撃を与えたことは広く知られています。 海外では「The Great Wave」と呼ばれる富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」など、だれもが一度は目にしたことのある北斎の絵。日本が初めて芸術デザインを取り入れた現行のパスポートには富嶽三十六景から16~24作品が掲載され、神奈川沖浪裏は2024年秋からの1000円札の新札の図案となるなど、今や日本を代表する画家である葛飾北斎。そして何より本コラム「下町自転車散歩」的には、彼は生涯町絵師として地元を愛したお江戸下町っ子の大先輩でもあります。 本日は下町っ子の不肖の後輩が、北斎が生まれ暮らした墨田区を中心に、その人生の足跡を自転車で訪ねていきたいと思います。 目次  1. やがて葛飾北斎となる者、川の町に誕生(1歳~) 2. ティーンエイジャー(10歳~) 1、 やがて葛飾北斎となる者、川の町に誕生(1歳~) 誕生江戸と下総の国をつな […]

#Tokyo #Hokusai